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価格 : 4,680 円
今までの狂人的なネロは、はっきり言ってスエトニウスなんかのいーかげんなイメージを膨らませて作られたものであり、こちらの方が真実のネロに近いであろう。ただ、ネロを善人に見せるためか、やたらキスシーンを入れたり、歴史を改変したりするのはいただけない。カリグラの治世長すぎ、とか、セネカは浴槽で死んだのでは、とか思われることだろう。(ああ、後クラウディウスにヒゲ生やすな、とかも。まるでマクシミアヌスだ)キリスト教徒迫害もあんな感じでずるずると決定されたのが真相だろう。そもそも、ネロの治世が十何年続いていると言うこと自体、それほど悪い皇帝ではなかったという証拠である。彼は性的に放縦であったかもしれないが、悪人ではなかったのだ。クオ・ヴァディスなんかでキリスト教中心主義に犯された方には是非とも見ていただきたい一品です。ま、キリスト教徒も(それなりに)活躍してますよ。
この映画は、ネロに好意的に偏り過ぎていると思います。ナイーブな美青年ネロ、環境の犠牲者、という方向で描かれています。よってネロの狂気や残虐性、キリスト教徒迫害、宮廷の堕落と退廃などは殆ど描かれていません。
気になったのは、予告編映像にある闘技場のシーンが完全にカットされていること。なぜカットされたのか不審に思います。