 |
怪談の世界・魅力を忠実に再現、そして菊之助がすごい |
この映画は、
尾上菊之助に尽きます。
うまいし、色っぽい。
最初から最後まで物語の中心にいながら、
無責任に受け身。
そういう悪党新吉役を演じきってます。
豊志賀役の黒木瞳もがんばっています。
女の情念は怖いなあと・・・。
ただ美人すぎるし、
男に付きまとう執念を演じる為に、
メイクを醜くするなどの演出はないので、
そこはもっと崩してもよかったかと思います。
井上真央、木村多江、瀬戸朝香、麻生久美子の女優陣の中では、
特に瀬戸朝香の悪女ぶりがよかったです。
木村の出演は、中田監督の木村への感謝の念かと思いましたが、
女の愛情の深さを表現する演技は上手。
物語はと言えば、
前半の江戸の部分は、豊志賀の死がクライマックス。
死後の着替えのシーンでの豊滋賀の笑顔が怖い!ここ見所です。
後半の累ヶ淵の部分では、ラストに至る立ち回りのシーン。
菊之助演じる新吉の狂気に目が離せません。
本作、ホラーではなく、やっぱり怪談。
怖いけど、情念や因果を日本的な表現で描いた作品で、
見終わった後に、深い余韻が残ります。
要はメロドラマ。
菊之助の魅力を全面に出して大成功だと思います。
海外での評価が興味深いです。
こういう日本的物語を受け入れるのでしょうか。
中田監督の新境地ですね。 |
 |