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「あなたはひとりじゃない、あなたはのりこえられる」。。。こころにしみる秀作です。 |
美しく叙情的な映像、せつなくこころにしみる珠玉の作品です。製作者のていねいな映画作りと、若い出演者たちの純粋な輝きが、この映画をすぐれた作品に高めているとおもいます。テレパシーの場面は難しいと思いますが、若い成海さん、小出さんが、この上なくきめこまやかな素晴らしい演技で、拍手してあげたいくらいです。
横浜に住む少女リョウ(成海さん)と、言葉を話せない長野の青年シンヤ(小出さん)の、ある日突然始まったテレパシーによる静かな交流。「わたしはひとり」。。。こうつぶやくリョウは、こどものころの精神的トラウマ以来、引っ込んで自己否定的だったのが、シンヤの奥深い優しさと、あたたかな励ましにふれて、少しずつ自己信頼を回復してゆきます。彼女が徐々にこころを開いてゆくところが印象的です。やがてシンヤが東京に出てくる日、約束の場所に二人は向かうのですが。。。せつない結末がまちうけています。
二人のテレパシーに時差があることが、この映画のとても重要な要素です。途中からもうひとり、リョウとテレパシーで話せるオトナの女性ハラダさんがでてきます。このふたりの間はなぜか受信状態が悪く、それも時差が関係するのですが。。。ハラダさんはリョウに「覚えておいて、あなたはのりこえられる」と励まします。どういうことかはラスト近くで明らかになり、じーんとこさせられます。
映像も音楽も叙情的で美しく、静かにゆっくりと物語の中に引き込まれていきます。後に残るのはさわやかさと、清涼感。そしてなんともあたたかな気持ちになれました。映画の最後、まだ若いリョウが、悲しみと、これまでの自分、を乗り越えて、前を向いていきてゆこうとする場面は、みていて希望が沸いてきて、勇気づけられるような、美しいラストシーンです。こころにしみてくるような、素晴らしい映画です。ぜひおおくのかたにみてほしいです。
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