良い / 口コミ件数 : 5件
価格 : 2,798 円
昔々「スクリーン」とか「映画の友」という雑誌があった頃、サンドラ・ディーが表紙のときはものすごく目立った。可愛いを通り越していた。そのサンドラ・ディーと結婚した相手がこの伝説のエンターティナー「ボビー・ダーリン」である。数年前サンドラ・ディーが亡くなったという記事を読んだ時、その人生はアルコール中毒などなかなか内面は可哀想な人生であったらしい。そこにボビー・ダーリンの姿を垣間見たのは僕だけではないだろう。若くして夭逝した天才エンターティナーの波乱万丈の人生をケヴィン・スペイシーが演じている。驚きはケヴィン・スペイシー自身が「生」で歌っていることだ。よほどのファンでないと出来ないと思う。「マック・ザ・ナイフ」という大ヒット曲は耳にしたことのある人は多いはず。だがボビー・ダーリンの名前を知っている人は日本では少ないだろう。だが、アメリカでは今でも当時のファンの胸に今尚残る大スターである。蛇足ながら「マック・ザ・ナイフ」は当時の日本では「匕首マック」という題であったそうです。時代ですね。
素晴らしい映画でしたね。感動的な物語が軽妙・洒脱に仕上がっていて幸福な気持ちにさせてくれます。監督の他、脚本にもケビン・スペイシーが加わっているようで、凝ったつくりになってます。ファースト・シーンに眼くらましのようなトリックを入れています。そこで一気に観客との約束を作って物語に誘い込みます。このあたりはご覧になってのお楽しみでしょう。ボビー・ダーリンはグラミー賞第一号に輝いた歌手で、「マック・ザ・ナイフ」は余りに有名です。そんな彼は子供の頃大病を患い15歳までの命と医者に告げられます。彼の母親が音楽やダンスの経験があり、彼を励まそうと思ったのか、歌、楽器、ダンス・・・すべてを注ぎ込みます。母親とダンスをするシーンがあるのですが、なんとも良いシーンです。母は、シナトラを追い抜けとはっぱをかけます。ボビーは、仲間を見つけスターの階段を上り始めます。TVでボビーの姿を見た母親の喜びは爆発します。ボビーの歌がいつも我々を楽しませてくれるのは彼自身が教わった楽しい母親との時間が込められているからでしょうか。実在したスターを描く映画は往々にして知られざる私生活を見せることが多く重いものが多いのですが、この作品は彼の歌同様スイング感タップリに観客を楽しませてくれます。物語は時間と共に徐々に複雑に進みますが、スイング感が損なわれることはありません。ボビーを演じるケビン・スペイシーの動作や歌声は本当に素晴らしく、涙を流しそうになる場面や苦しくなる場面をエンターテイメントに変えてゆきます。映画の世界ならではの趣向が込められた素晴らしさです。ボビー・ダーリンのファンの方には勿論お勧めですが、知らない方でもきっと楽しめると思います。ミュージカルのお好きな方はなおさらでしょうか。ケビン・スペイシーというのはそれにしても凄い役者ですね。アメリカ・ショービジネスというのは奥深いものだと思います。
ケヴィン・スぺイシーって、何者? 歌に踊りに、脚本から監督まで、凄すぎる! 彼が、ただ者でないのが良く分りました。 もう、あの歌声の素晴らしさに満足しちゃう。 本人が歌ってるなんて信じられなかったわ。 奥さんと初デートの時は、年配のオヤジが 無理をして若い娘さんを誘っているみたい(笑) 薄毛を気にしたりも、親しみを感じました。 人間味あふれ、感情移入しやすかった。 心に残った台詞は「人は見た目で聴く」 ボビー・ダーリンへの愛を感じる伝記映画、 ケヴィン・スペイシー、素晴らしいです!
最近のスペイシーは中年のギラギラをわざと出すような演技をしますが、 演じられているボビー・ダーリンは享年37歳です。 アフレコを使わず、自身で歌ったという思い入れの深さは、そのステージに良く出ています。 少し速くまわしているのではないかと思うほど切れのあるダンスを披露。 怪優スペイシー。 しかしドラマ部分はどこか荒っぽい。 具体的には 1.子供時代の少年とボビーの口のへらない、ワンマンな性格。 2.急に自分捜しの話になってしまう。 3.夫婦喧嘩で車を破壊する。 4.実母の認知でも、部屋をメチャクチャに破壊し、全て捨て去る。 5.支持する政治家の末路があまりに有名で、観ている側は先が読める。 鏡に向かう姿は、病気よりも老いの印象が強く残ります。 もう10年早く演じていればと思う映画です。
この映画を見るまで、ボビーダーリンという存在すら知りませんでした。 映画も素晴らしく痛く感動して、ボビーダーリンに関する本( Bobby Darin: The Incredible Story of an Amazing Life [Paperback] by Diorio, Al)を買い求めました。 しかし、この本を読み進むうちに困ったことが起こりました。 「この映画のボビー」と「本中に登場するボビーのイメージ」が、全く合いません。 ダーリンは、デビュー当時は、「アイドル」的な存在だったはずです。 40才超えたおっさんではありません。 (YOUTUBEで当時のダーリンをご確認ください。) それ以降、あまり、この映画は見る気が起きません。