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ロシアでの栄誉ある受賞を祝福して…この映画を評価するロシア国民の凄さに敬服です! |
北野武監督が今回ロシアにて非常に評価されている証(あかし)として、第30回モスクワ映画祭(1959年から2年おきに開催され、1999年からは毎年開催されている、由緒ある長い歴史の映画祭です。)「特別功労賞」を受賞されました。またこの機に合わせて北野監督映画を特集する事が決まっています。
受賞は勿論嬉しい事ですが、それ以上に驚いたのが北野監督の「Dolls(ドールズ)」がロシアで2年ものロングランを続けている…ロシア国民の映画に対する審美眼の凄さを感じます。
「Dolls」。この映画の主軸は「結婚する相手に振られてほとんど白痴状態になってしまった女性に対して、かつての恋人が責任を感じて1本のひもでお互いを繋ぎ、最期には心中する」という物語です。原作は近松門左衛門が人形浄瑠璃のために書いた「冥土の飛脚」であります。この物語の他、2本のストーリーが絡んで究極の恋愛を描いています。
…「老いたヤクザの親分が若い頃に弁当を作ってくれていた綺麗な女性の思い出を辿り、死の間際にその女性が未だに毎日弁当を作ってきている」という三橋達也さんと松原智恵子さんのとても情感溢れる物語、そして「トップ・アイドルに憧れた熱烈なファンがアイドルの事故による人気転落に向けてファンとしてのけじめをつけるためにアイドル同様に自身を傷つける」というファン心理を描いた物語。…いずれも素晴らしい内容であり、かつ主軸の映画を更に際立たせています。
しかしこの映画では「キタノ・ブルー」と言われる監督独特の色づかいから、実は「日本の素晴らしい四季の彩りを完全に描いた、そういう希有な映画」として観ている者にひしひしと伝わってくる、そういうこだわりの映画であります。色の素晴らしさ…「これが映画の醍醐味なんだな!」と感じさせられた映画です。ともあれ、名作ですのでこの機会に是非ご覧下さい。ロシア国民の芸術性の高さに敬服します。 |
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