普通 / 口コミ件数 : 7件
価格 : 3,556 円
激動の中国近代史を背景に、時代に翻弄されながらも自らの進む道を必死に追い求めて生きた三代の女性の物語です。 上海を舞台に1930年電影黄金時代、1950年文革時代、1980年現代 と分けられた3つの時代で、ヒロインはそれぞれの時代の象徴ともいえる三人の男性、映画会社社長、労働者階級の党員、(下放の後に)地方の大学生、と関わりを持つことになります。 大まかに捉えるなら、「憧れや情熱に身を任せ、飛び出して挫折したあげくに、家に戻って来る」という同じ様な筋書きの物語が繰り返されています。そのなかで、主人公である女性を見つめる視線は共通して、子供を産むこと、という点に注がれていると言えます。自分の人生、生きる意義を自分の意思で決めていくという事の証し...第3話、土砂降りの雨の中でのクライマックスシーンは圧巻です。 華麗なチャイナドレス、妊婦服、眼鏡っ娘、チャン・ツィイーの魅力を余すことなく見せてくれます。母親、祖母役に扮して全話で脇を固めるジョアン・チェンの重厚な演技も印象的です。 ラストシーン、過去の歴史を断ち切るかのように、庇護の下から新たに歩み始めたヒロインの表情が茉莉花の花が開くが如く清々しい。
女性の人生は、悔しいけれど男と出産で大きく変わるのです。 それはいつの時代も、どの相手でも同じなのだと思います。 ただ、一見受身で悲劇のような展開でも、女性は強い。 子供を産み落とし、育てる力というのは、理屈を超えたパワーがあります。 それをありありと実感できる作品です。 チャンツィイーはこの魅力にしてこの演技力…、いつも本当に頭が下がります。 20世紀半ばから終盤へと変わりゆく時代の激変も踏まえ、 女の夢と恋愛と結婚と出産と、育児と妬みと絶望と執念と再生と・・・、 そんなものがみんなぎゅっと詰まった切なくも美しいお話でした。 これをみて、「女でよかった」と思える女性は、成熟されてると思います。
得意なアクションやダンスが無くとも十分魅せるチャン・ツィイー。 茉・莉・花の文字を一文字ずつ名に持つ三人三代の女の物語です。 華やかな映画の世界に憧れ夢途中で敗れる茉、 ひたむきで一途ながら自分の感情をコントロール出来ず壊れていく莉、 懸命に自分の信念を貫くが、男運に恵まれない花。 それぞれ違う性格ながら、皆同じ幸せを望みます。が、個々の理由から掴んだと思った幸せは 無残にも手のひらをすり抜けていきます。 チャン・ツィイー, ジョアン・チェンがそれぞれの母娘を演じていますが、二人の女優の演技が際立ちます。 決して派手な映画ではありませんが、出演者の演技の上手さと画面の美しさで厭きさせません。また、内容は悲しいのですが、最後の親子の笑顔で後味はそれほどわるく無く、過酷な運命に負けない女の強さと美しさが残ります。 序盤に茉がジャスミンの歌を歌うシーンのは印象的。 この曲が実に効果的にLastにも使われています。 観て損は無い一作でした。
さすがに、アジアン・ビューティーのチャン・ツィイー。チャイナ・ドレスが似合う。そして「初恋の来た道」の撮影監督が監督しているだけあって、流麗なカメラ・ワークを駆使した映像は美しい。特筆すべきは、女三代の各世代・章を緑、赤、青の色で象徴させる色彩感覚。例えば茉(戦前)の章は、服の模様や香水の液等が緑。全三章の中では戦前の上海のしっとりした情感漂う茉の章が一番好きだ。チャン・ツィイーとジョアン・チェンの演技力の確かさが光る。命を受け継ぐことの素晴らしさを伝えるチャン・ツィイーのラストの大熱演には魅せられた。 しかし、茉(戦前)、莉(社会主義中国建設の時代)、花(改革開放の時代)三代の大河物語を129分に詰め込むのは無理がある。茉の章はまだしも、恋に至るプロセスがほとんど描かれていない。三章何れも、そもそも惚れるほどの男か、と思うほど男優の存在感が薄い。各章で破局が繰り返される訳だが、莉の章では最期の悲劇が唐突すぎる。このように、ストーリーは消化不良気味。それでも不運ばかりで終わる物語ではなく、私はラストに希望と救いを見る。
映画女優を夢見た祖母,暖かな家庭を作りたかった母,新しい生活を楽しみにしていた娘.3人ともとても可愛くて美しい女性である.美しいがゆえに普通の幸せを手に入れることができなかったのかもしれません.あるいは,どんなに美しい人でも,人生は簡単ではないということでしょうか. 夢を見ることは素晴らしい.でも夢はずっとは続かない.ずっと続くのは普通の生活だけどろうか? 「アジアの宝石」チャン・ツィイーの映画です.映画の最後の方でとても凄い「女」を演じます.