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ファーストが何故エポックメイキングだったのかを思い起こさせる良作 |
ジオン軍技術試験隊に所属する主人公の目から見た一年戦争の裏面史。
戦争はいよいよ終局、宇宙要塞ソロモンは陥落しサイド3のジオン本国を守る防衛拠点はア・バア・クーとグラナダのみ。ジオン軍にもはや余剰戦力を残しておく余裕は無く、技術試験を目的とした試験支援艦ヨーツンヘイムも否応なく戦場の最前線に駆り出されていきます。
前巻までは主に「敗北者」達の物語だったのですが、今巻は危機的状況の祖国を救うべく立ち上がった若き学徒兵達の物語です。技術試験をすっ飛ばして制式化された決戦用量産兵器"オッゴ"と廉価版大量生産戦闘ポッド"ボール"、ジオン・連邦共になりふりかまわず数だけ揃えた量産機に、育成の間に合っていない未熟な学徒兵を押し込んで最前線に送り出さなければならない。そんな逼迫した状況下におけるエルヴィン・キャディラック曹長を筆頭とした学徒兵たちの救国の念に燃える思いや、彼らを送り出さなければならない大人たちの葛藤が非常にリアルに描き出されています。このようなリアリティを出すために、細部までとことんこだわって設定されていたのがファーストガンダムであり、だからこそ25年以上経た現在でもその設定を活かした作品を産み出す事が出来る。ガンダムと言う作品の真髄がここにあると感じられます。
また今作は人物描写も秀逸。エルヴィンとマイの会話やモニクとカスペンのやり取りなどそれぞれのキャラクター性が良く出ていたシーンだと思います。そしてなによりラストのモニクの形相、3DCGで描かれたキャラに恐怖を感じたのは正直初めてです。いやぁ次巻が気になってしょうがない引きですね。
オッゴは2Dだと非常にしょぼいメカになってしまうだろうし、ゲルググの着艦シーンなどは3DCGならではのカッコ良さが感じられました。人物や巨大メカの表現にまだまだ難を感じるものの、3DCGの魅力も引き出されてきていると言った印象ですね。 |
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