普通 / 口コミ件数 : 150件
価格 : 2,980 円
宇宙世紀においてニュータイプとして最強の力を持ってしまったため 最後にはその大きすぎる力に押し潰されたTV版のカミーユ。 新訳版では触れ合いや人と抱き合う温もりの大切さを感じながら カミーユは人と人がどう繋がっていけばいいのかを悟っていきます。 その人の温もりや触れ合いがカミーユの精神を守ってくれ、 それがカミーユの最も優れたニュータイプ能力を 前向きに向き合って受け入れていく原動力となっています。 確かにTV版のラストのほうが人を殺すことで自分を傷つけてきた カミーユには現実味があるのかもしれませんが、 20年以上経ってあのラストをまた見るというのは正直キツイと思います。 こういう優しくて暖かいΖの終わりがあってもいいんじゃないかなと素直に思えました。 富野監督が言う劇場版のカミーユ・ビダンこそ究極のニュータイプという言葉も 自分なりに納得できるものとなりました。 人の温もりや隣人の大切さをニュータイプというツールを使って強く強調した作品だと 感じました。今の世の中に対して人同士の触れ合いや隣人を抱きしめることの 大切さを訴えてるのかもしれません
思い入れの深さや主眼点の相違もあり評価は人によって対極になるが、一つの道程、一つの結末として鑑賞すれば良いと思う。 批判の殆どは新旧作画の不均衡、物語の構成という点に集約されている。作画の問題だが商業サイドとの温度差から生じた 妥協の産物を監督が逆手にとったと思っている。全て新作画で制作されるよりも作品の趣旨を鮮明に表現したと感じた。 同じ画を使いながら異なる台詞を喋り新場面で新たな提示がされる。実験的であり挑戦的でもあり非常に面白い。 構成に関しては万人が納得行くものを創る事は不可能だろう。政治劇や戦史、TV版を重視する向きには特に。 元々ガンダムはリアルを大仰に謳った訳でもなくニュータイプという直感力・感受性が秀でた人々の邂逅を軸に 人間を描いた作品だったのだが商業ベースで形成された世界観が一人歩きし過ぎたと思う。 また20年前と現在では社会が激変しており当時の感覚のままで新訳を観る人は新訳に内包された主題に拒否反応を示すかもしれない。 シロッコやハマーンは従来の像を強調する描き方がされている一方で、シャアのダカールの演説を落とした事は大きい。 主題との繋がりを含め前述の二人とこの時点(Z)でのシャアの差違を際立たす描き方として最良だろう。 ラストに繋がるカミーユの描き方も得心がいく。登場人物全般、特に主人公側に人間臭い描写が多く追加されている事に新訳の意味がある。 過去の作品の視点を少し変えるだけで時代に即した異なる主題を提示できるZの普遍性を改めて評価したいと思う。 個人的には還暦を超えた監督が今なお前衛且つ先鋭的な作品の制作を止めない事に非常に満足している。 公開から日が浅い事もあり騒然としているがこれからの時間が作品の真なる評価を醸成していくのだろう。 富野監督の過去幾多の作品がそうであったように。
私は三部作を通して、すごく楽しめました。”ただの懐かし映画”ではないという点がまさにその通りで、本当に良かったです。 私もTV版を見ている人間なので話がはやすぎたり、絵が違ったりと困惑し、正直だいたい初見の感想はあまり良いものでもないのですが、富野映画の恐ろしさは、何回も見れば見るほど味がでてくるところです。そして新約Zという名のTV版とは少し違った映画としての作品と考えると本当に素晴らしい作品だったと思えます。(今回はファとの関係を最初からひっぱってくれたおかげで、ラストのシーンが本当に感動できました。)不満がないといえば嘘になるけれど、私は十分すぎるほどに楽しめました!発売が本当に待ち遠しいです。 MS戦もいつもよりまた迫力があり、声優さんたちの大迫力の演技、三枝さんの美しい音楽、富野監督のてがけた演出とセリフ、どれをとっても星の鼓動は愛は、最高でした。 私はEDのガクトの曲は最初びっくりしましたが今ではけっこう気に入ってます。あの曲のおかげで劇場を出るとき何故だか明るい気分になれました。(笑)
★5個です。もちろん生の巨大スクリーンで見た迫力分も過剰に評価していますが、 T、 U、 VとMS戦闘の演出は近年のロボアニメの中でも素晴らしいデキですし、DVDでもそのスゴさは伝わると思います。単純にメカの新解釈も追加されているのでメカ好きなら気にせず買いかも。ビームコンフューズ!!その他は見る方の解釈でガラリと変わる(酷評が多いようですが…)のでそんなに多くは述べませんが、一応TV版も見た私が簡潔に評価すると「ツッコミ所は多いけどまぁ楽しめた」といった具合。
シャアが「まだだ!まだ、終わらんよ!」とテレビ最終回で言ってからいく年月。とうとうZガンダムともお別れです。当時高3でした。17歳の青春時代とともにあったゼータガンダム。 この映画、ラストでぐ、ぐぐぐと息を吹き返す。Zに不思議な感覚を感じました。シロッコに連れて行かれたカミーユが、やっと解放されたような、感覚。それでいいのではないでしょうか?この映画の終盤、ミライ親子が老婆に連邦の基地を尋ねています。返事もせずに背を向け米を研ぐ老婆。宇宙で覇権を争う一方、シャリシャリと米を研ぐ。これがZの新訳の肝だとおもいました。痛烈な皮肉の込めたカットです。さっすが富野さん。