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パッチギ! (特別価格版) [DVD]

パッチギ! (特別価格版) [DVD]

良い / 口コミ件数 : 26


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1.  とても良い カスタマーさん 書き込み日: 2008年02月22日

ムズカシいことは考えんでええ!笑顔の裏の哀しさを!

 僕自身の初めての在日コリアンの友人が、キョンジャのような可愛い女性ではなかったもんな・・・。僕も初めは戸惑ったが、彼のお陰で色んなことを勉強でけたもんや。僕の友人はハングルがでけへんかったし、何でか僕と一緒に勉強した。そんな、個人的な多くの在日コリアンの友人との出来事の懐かしさも感じながら鑑賞した。

 まず、この映画で良かったと思ったのが、舞台設定に京都が選ばれたことやな。京都という街は、古の都であり、日本を代表する観光都市であるが故に、都市のキャラクターを表面だけの印象を持ってはる方が多かったのとちゃいますやろ?なんぼ、詳しゅうお方でも、ハイテク・ベンチャー企業が多い街というイメージでっしゃろか?
 京都という街にも様々な人々がおますんでっせ!その中でも、(修学旅行生を含む)学生が多いというのが特徴の一つ。ある意味、社会における若者の複雑な時代背景を見事に描いてはる。僕はまだ生まれてへんけど、オトンから聞いてたとおりや!しかし、「丸物百貨店」には、大いに笑わしてもろうた!

 次ぎには、「カワ」。
 『イムジン河』、鴨川、○○○等と色んな意味でのキーワードになっとるが、ネタばれになるから詳しくは書かんとこ。

 最後に、京都人としては、「あの頃の京都市内は『市電』もあったし、鴨川河畔には京阪電車も地上を走っていたんやけど・・・」と、ツッコミを入れとうな
るが、ムッチャおもろい映画やったんで減点せずに忘れまひょ。

 偶然にも仕事でこの映画の舞台となった地区を担当することになりました。街を歩くと住宅・道路・図書館等の行政が必死でインフラ整備に努めているのが窺える。
 しかし、京都の中でも繁華街の間近だというのに寂しい。康介がギターを叩き付けた橋を渡ると何故だか涙が止まらない。現実に、バラックのような住まいも残っている。
 さらに最近になって、戦前・戦中に周辺に大きな軍需工場や旧日本軍陸軍基地があったことも知った。自分自身、京都に生まれ育って今の今まで、この街のことをホンマに解っとったんかいなという自問自答を繰り返している。
 『パッチギ!』・・・。この映画は、とても楽しい映画である。しかし、その笑顔の裏側の哀しみがあることを胸にこの街を歩いている。
このレビューは参考になりましたか?



2.  とても良い 麟太郎さん 書き込み日: 2007年09月02日

60年代のエネルギーが渦巻くパッチギ!

井筒監督の映画にはいつもユーモアがあるが、そのユーモアのせいで、喧嘩のシーンが多いこの映画も凄惨にもならず、明るいトーンを保っている。

グループサウンズのオックス、その赤松愛をまねしてマッシュルームカットにする高校生の松山。
シベリヤ鉄道を使って”フリーセックスの国”スウェーデンへの旅に出た酒屋の先輩(オダギリジョー)は、
髭を生やし髪を長くして帰国し、60年代ファッションの代表、サイケデリックに身を包みながら
「次は(ウッドストック、ベトナム戦争の)アメリカや」と語る。

そんな時代の中で、喧嘩に明け暮れる在日と日本の京都の高校生だが、松山康介は偶然であったリ・キョンジャに恋をする。
事故で亡くなった友人の通夜で、日本がかつて行った酷い仕打ちをはき出す老人に帰れ!といわれた松山はギターたたき割り、川に投げ捨てながらも、どうにかディレクターと約束の放送局に辿り着き、やっとの思いで「イムジン河」をハングルで歌う。ラジオから流れてくる松山の歌を涙ぐみながら皆に聴かせるキョンジャ。

観る者に強い印象を残した、キョンジャ役を演じた沢尻エリカ。
実際には茶色なのだが、黒というより漆黒の様に映る瞳と独特の雰囲気。
久々に”危険な”女優がデビューしたもんだと一際印象的だった。

ともかく感傷はない、明るくズバッと60年代の青春を語ったパッチギ!。
いい映画だなぁ。



3.  とても良い aosagaさん 書き込み日: 2007年05月15日

若き在日の溢れるパワー爆発!

今まで井筒監督はテレビに出過ぎで言いたい放題のオッサンだと想っていたが、この映画で私の認識は名監督になった。

在日を扱った映画は「血と骨」だったが、あっさりとトップを交代してしまった。若手俳優を起用した配役が大成功で、若さの持つ勢いが画面から溢れている。また話題作りに韓流の人気俳優を起用するような軟弱なマネはしてないのも、演技指導がきちんと伝わることを第一に考えた映画作りのこだわりだろう。

メイキング映像では井筒監督の鬼のようなダメだしが、若い俳優たちをしおれされていたが、彼らにとってはいい勉強になったはず。オダギリジョーはその井筒学校の若手を観て「うらやましい」と言っていた(しかしオダギリのヒッピー姿似合いすぎ、笑)。

日本のマイノリティの現実がその背景からリアルに描れていて、一見ただの乱暴者に見える彼らが抱え得る気持ちに共感し、イタイほど訴えかけてくる。観ている間ずっと涙が止まらなかった。こんな文章ではこの映画の良さの百分の一も伝えられない。ぜひみてください。



4.  とても良い ryoさん 書き込み日: 2007年05月01日

傑作!!

激動の60年代。ビートバンドのブームからフラワームーメントへとユースカルチャーが変わっていく中、そんなものとは乖離した、暴力的な青春時代を送る朝鮮高校の不良たち。
主人公の松山康介(塩谷瞬)は、女の子にモテようと似合わないマッシュルームカットにしたり、目的を模索するような青春の真っ只中。
そんな主義も目的も正反対の彼らが、反目したり邂逅したりするうちに、主人公の松山は朝鮮学校のリ・キョンジャ(沢尻エリカ)に出会い、恋をする…。
これは60年代の京都版、ロミオとジュリエットだ。

映画自体決して政治的な作りでなく、そうした論争に巻き込まれるのは井筒監督の意図するところでもないだろう。登場する少年や少女は、ケンカや恋愛を経てあくまで個人的な問題を、個人的な解決によって乗り越え、大人になってゆく。その他のことはバックグラウンドでしかない。これは、少年と少女による60年代の日本における空気を真空パックしたようなノスタルジックな青春群像。観た後も爽やかな印象を残す快作である。



5.  とても良い おじいさんさん 書き込み日: 2007年05月16日

希望はあった40年前。

1968年の京都市を舞台にした真面目な社会派映画。今時、このような作品を作りかつ評価されたのはなぜか。
出だしから迫力あり。一気に40年前に逆戻り。朝鮮高校と対立する高校の悪ガキ達。観光バスを横転させる若者達のクソ馬力。毛沢東語録を教室にもってアジる教師。
「悪ガキ達」の世界と純情可憐な恋物語が同時進行。
クライマックスは最後に集中。二つの悪ガキ・グループの戦い。一方のボスの赤子の誕生。『イムジン河』がラジオから流れる。それを通夜の席から、追い出した同胞に聞かせる乙女。二人はどうなるのだろう。赤ん坊はいつの世にも希望の星である。あれから40年。今の、日本は暗い。



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