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晴れの日に彼が“晴れている”と言っても、他の人に確認するだろう。 |
スクープ連発の新進気鋭記者が、実はその記事の大半を捏造していたというショッキングな事件を基にしたストーリー。主役のスティーブンを演じるのは、ヘイデン・クリステンセン。そうとう研究したのか、役がぴったりハマッています。
サクセスストーリーは見てて気持ちが良いですが、これは成功の座をつかんでいた男がスキャンダルで転げ落ちる話。なんとなく重苦しい物語なのかなと思って鑑賞しましたが、実際の印象はずっとすっきりとしたもので、意外なことに(?)爽やかな後味さえあります。
その理由は、この物語の「影の主役」と言える編集長役のチャックの存在が大きいでしょう。決して派手に立ち回ったり、周囲と上手くつきあえるタイプの男では無いけれど、堅実&誠実に職務をこなし、悩みながらも正しい判断を模索していく彼の姿に共感を覚えます。やや唐突ですが、終盤一筋の光が見えるような展開にも救われるでしょう。
対して、物語の中心であるスティーブンには感情移入できるところは全くありませんでした。発言がころころ変わり続け、一体どこからどこまでが真実の彼なのか、最後まではっきりすることはありません。感情を露にするシーンでも、どこか空虚な眼鏡の奥の瞳。それは、特典としてついてきた「ドキュメンタリー」での本人インタビューでも同様でした。
「晴れの日に、彼が“晴れている”と言っても、他の人に確認するだろう」というチャック(本人)の言葉が全てを表しています。
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