とても良い / 口コミ件数 : 34件
価格 : 3,161 円
幼い頃に出会った彼、ウルトラマンレオはヒーローらしい完璧な存在とはお世辞にも言えない人だった。 敗戦の数はシリーズの誰より多かったように記憶している。 故郷を失くし、周囲から孤立し、大切な人々も次々といなくなる。 作中に使われた短調の曲や、独特の悲壮感溢れるテーマも記憶に鮮烈に残っている。 「僕には出来ない!」 弱音だって吐いた。 それでも私は彼が、レオが、ゲンが大好きだった。 誰よりも辛い状況・危機に陥れられても、不死鳥のごとく必ず立ち上がり、勝利を掴んだ彼、 敗戦の多さは即ち、立ち上がる彼の強さの証、彼の成長の軌跡である。 流した血と汗と涙の多さは計り知れない・・・ そう、ここに描かれているのはヒーローとしてのウルトラマンではない。 ヒーローとなったウルトラマンの物語だ。
最近のヒーローはめっきり特訓をしなくなった。 もちろん、結構ピンチにはなるのだが、なぜかその場で一時的に(笑)歯を食いしばってがんばれば、不思議な(!)ことがおきたりしてなんとかなってしまうのだ。 これは、現実の世の中の困難ごとに一度でもぶつかったことがあるひとからすると、まさしく絵空事と思える展開だろう。 本当は、一度困難にはばまれたなら、それに対する対策を練って、準備(特訓)をすることはきわめて理にかなった行動なのである(まぁ、特訓の中身自体がやや理不尽だったということはあるかもしれません……)。 レオは「根性のみ」とのそしりをうけがちであるが、むしろいまのヒーローの方が、「対策もなくただがんばればいい」という間違った「精神論」のメッセージを子供たちに投げているといえる。 ダンもゲンに「技が完成するまでは絶対に出てくるな!!」とくぎをさしている。未完成のまま、再挑戦しても無駄死になることがダンにはよくわかっているのだ。 ということで、レオはウルトラマンという空想特撮シリーズをうたいつつもあくまでも現実に根を張った展開をする。これはシリーズ全体を通してのポリシーだ。 好き嫌いは別として、ここをおさえない限り、レオという作品を理解することは難しいだろう。
ウルトラマンメビウス34話「故郷のない男」にヤラレて注文しちゃいました。 子供の頃はとにかく引き気味で観ていたダンによる厳しい特訓シーン。 とは言っても、けして嫌いではなかったウルトラマンレオ。 ダン隊長の厳しい表情、厳しくキツい叱咤は鬼師匠そのものでも、決着後にみせるゲンへの労りと笑顔の落差は近年は見られなくなった、昔の日本の父親像、又は上司像に通ずるものではないでしょうか。 レオは元々、セブンと同じM78星雲の出でもなければ戦士でもないわけですが、セブンの負傷&変身能力消失に伴い(というか、マグマ星人達にやられそうになってるセブンを助けたのが運の尽き(?)か)やむを得ずセブンに代わって地球を守ることになってしまう。 若くて血気盛んでAの北斗星司以上に向こう見ず、そして依頼心や甘ったれた面も持つレオを戦士として成長させるには鬼にならなければならないダンと、それに何とか答えようとするゲンの苦悩とその表情、台詞の1つ1つが、単なる「子供番組」という枠を越えていて、それが私たちの心から『ウルトラマンレオ』を忘れさせない要因になってると思う(もちろん他のウルトラシリーズにもそういう重く深く、よって忘れ難いテーマが存在する) 「甘ったるい愛情や友情、優しさだけでは自分が大切としているものを守ることはできない(そしてその逆も)」レオの序盤に漂うメッセージはこれではないだろうか・・? このDVD1巻目、第1話から第4話まで、一気に観て頂きたい。メビウス34話登場のおゝとりゲンしか知らない方も是非! 不甲斐ないメビウスに対してゲンが言ったということで、ネットでも喝采のダン隊長の“アノ”名台詞も出て来ます(これが観たくて買ったとも言えますけど)。
レオは何故かメジャーな回(第1話、キングやアストラ、兄弟登場、最終回)しか見ていなかったので今回初めて全部見ようと思い購入しました。 (レンタル店にビデオが置いて有る店が少なかったからかも) 第1,2話は知ってるので懐かしく見れました。良かったです。 第3話からいきなり殺人シーンが出て物凄いショック。透君の父親.. 真っ二つです。夢に出てうなされました。3話はレオが負けて終わるし.. 賛否両論有るの、納得しました。でもレオは大好きだし、 全部受け止めて見ようと思ってます。 ☆5つなのはやっぱり昔からよく知るレオだし、1話のセブンが嬉しいです。 初見の方は情報を仕入れてから見た方がショックが少ないと思います。メジャーな回以外は今までのシリーズとは別物です。 1巻は第2話が綺麗なステレオ収録で嬉しいです。
私はレオに登場する星人達を通称“通り魔星人”と呼んでいる。今までウルトラシリーズの星人達は、単純な物は地球征服から同胞の仇討ちまで必ず何かしらの理由があったが、レオの星人達はその大体が理由が不明なのだ。その際たるのが本巻に登場するツルク星人であり、彼は一般市民を虐殺し、その理由、目的を一切語らなかった。つまり彼は純粋に人間を殺傷する為に地球にやって来た、と考える事が出来るのだ。行為そのものが目的なら愉悦犯である事は明白だし、本編で言葉を発っさなかった事を考えると恐らく意思の疎通も不可能。まさにアメリカ映画の“プレデター”並である。我々を守る立場であるMAC隊員でさえも、なすすべも無く惨殺されていくという掟破りまで起こる。こんなに恐ろしい“星人”がウルトラ史上に存在しただろうか?重ねて言う。レオの“星人”達は本気で怖い。MAC隊員達がバタバタ死んで行くのも、実際に別惑星の生命体や未知の怪獣と戦う事になったらあんな物だろうと思うし、逆にそれが地球防衛という任務の苛烈さを現していた。ちなみに巨大化の時と等身大の時とで姿が変わる星人というのも、レオならではの特徴である。