とても良い / 口コミ件数 : 24件
価格 : 1,160 円
アメリカの田舎町に暮らす4人の少年が、死体探しの旅に出ることで、 日常の中に潜む「死」を目撃し、大人になる過程を描いた作品。 原作はスティーヴン・キングである。 彼は、アメリカのホラー作家であり、 扱うテーマは「死」や「恐怖」といったものがメインである。 "Stand by Me"は、スティーヴン・キングの作品には珍しく、 「友情」をメインテーマにした映画だ、という声がしばしば聞こえるが、 それは決して正しくない。この作品でも、メインテーマはやはり、 「死」と「生きる意味」である。 ちなみに、この "Stand by Me"=「そばにいて」、というタイトルが、 本作の真のメインテーマが何か、錯乱させるのに一役買っているが、 スティーヴン・キングの原作では、"The Body"=「死体」である。 序盤、人生に特に疑問を抱かずに生きる4人の少年の心の中にも、 やはり「死」に対する意識のようなものは存在している。 だが、それを明確なイメージとして捕らえる事が出来ない。 そんな時、少年達は、ちょっとした出来心から、 死体探しの旅に出ることによって、 同年代の少年の「死」を具体的なイメージとして捕らえることになる。 それは、日常の中に潜んだ「死」であり、少年達は強い衝撃を受ける。 しかし、「死」を意識するということは、「生」を意識することであり、 少年達は、「生きることの意味」について考えることになる。 Stand by Me は、このような過程の中で、 子供が大人に成長する姿を描いた作品と言えるだろう。 人生に疑問を知らない子供にしか味わえない純粋な友情を、 「大人になってしまった」自分が、終盤で懐かしむ場面も印象的である。 だが、それは「大人になること」を否定するという意味ではなく、 むしろ肯定する意味であろう。
ネットで夏や、夏休みがテーマの作品を検索していた所、この作品のタイトルを発見、 懐かしい思い出がフラッシュバックして来た。 30も半ばを過ぎた、今となっては少々照れ臭いのだが。 中1か中2の時、バスに乗って繁華街の映画館まで友達と見に行って・・・。 場内が明るくなった頃、エンドロールの余韻に浸り切って呆然としていた僕の顔を見た悪友が一言。 「あ〜、泣きよ〜ぞ、コイツ!!」 。 それ以来、ちょっとでも泣きそうな気配を予感させる作品は1人で見に行くようにしている。 が、それはそれとして。 今も僕はあの時涙を流せた自分は決して間違いなんかじゃないと信じているのだ。 小、中学生の間って、友達はクラスの奴か、頑張っても精々、同じ町内会の学年一つ上か下で。 その付き合いは絶対で一生続くもんだとばかり思ってたから。 でも、私立中に行った奴らとは最近顔会わせないよな、とか、 高校って受験で皆バラバラになるんだよな。とかも薄々やけど考えてた僕にとっては、 この映画での冒険と、街に帰った後での、あっけないバイバイが、めちゃくちゃ切なかったんやから。 小説とか映画って、出会うべくして出会いピッタリとハマるタイミングってのがあると思うんだけど。 僕にとっての、一本はこれ。願わくは、このレビューを偶然目にした 中学生、高校生の君に見て欲しい名作です。きっと映画が好きになると思うから。
最初に「スタンバイミー」という曲を知りました。 「ダーリン、ダーリン」という文句から、てっきり恋愛物だと思っていました。 テレビで映画を見て、子供の冒険物だと知ったときは驚きました。 筋として、親友がその後なくなったというところで、曲に違和感がなくなりました。 子供が死体を見に行くという設定の奇抜さは、他の文学作品(日本の)でもあったので、そういう子供もいるのだとようやく納得できました。 メーキングの最後に、若い俳優が、その後無くなった紹介がありました。 映画の筋と、現実とが重なり、さらなる重みが感じられました。 音楽、作品、製作について均衡が取れ、10歳以上の子供に勧めることができそうです。
心に残って繰り返し繰り返し観たくなる名作です。 冒険と友情、そして二度と戻ってはこない12歳という貴重な時間。 今小学生の子供たちにも、これから大人になっていく中高校生にも、 少年(少女)時代が懐かしいと思う大人たちにも、すべての人に観てほしいです。 特典では主役の少年たちの大人になった姿やそのコメントが聞け、 原作者のスティーブン・キングのコメントまでもが聞けます。
少年たちのそれぞれの思いを、見事に描き出しています。ここに描かれているさまざまな人生の姿。そのなかで生きていこうとする少年たち。森の中への冒険旅行はその後の少年たちの糧になりえたのでしょうか。この映画を見た私たちに、人に共感するというなにかとても大切なことを見せてくれたように感じます。私の大好きな映画です。