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カジュアリティーズ アルティメット・コレクション

カジュアリティーズ アルティメット・コレクション

とても良い / 口コミ件数 : 6


価格 : 2,990 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:6 1 2 次ページ
1.  とても良い みでじゃさん 書き込み日: 2006年06月06日

圧倒的!

この作品、米国での評価はいたって低かったという。ベトナム戦争時の恥部を、ここまでさらけ出した映画はちょっとほかに見あたらないから、それも当然と言える。監督のデ・パルマはベトナム戦争当時は、どちらかと言えば徴兵忌避派(その信条はベルリン映画祭受賞作品「GREETINGS(日本劇場未公開・ビデオ題名:ロバート・デニーロのブルーマンハッタン)」で吐露されている)だったから、真面目に戦争と向き合っていた者からすれば、後からこんな映画で当時を揶揄されるのはかなわない、という反発のほうが大きかったのだろう。しかし、そうした事情を割り引いても、この映画を作った製作者たちの見識の高さと勇気には大いに賞賛の声をあげたい。中盤、マイケル・J・フォックスの主人公が「人が簡単に死んでしまうからこそ、もっと慎重になるべきなんだ」と話す言葉に、この映画の重要なメッセージが込められている。ベトナム戦争映画としては、比較的埋没した存在に甘んじてきたが、他のデ・パルマ映画の秀作群(「アンタッチャブル」「カリートの道」「スネークアイズ」等)と比しても決して遜色のない、いやそれ以上の圧倒的な衝撃を見る者に与える傑作だ。洋の東西を問わず、自分の足元を見ようとしない人が多くなってきている今こそ、再評価をしたい映画だ。



2.  とても良い スレイブデイトンさん 書き込み日: 2006年10月29日

ショーン・ペンが素晴らしい役者だと初めて思った

私にとっては金字塔的作品です。
89年、梅田ピカデリー3のRoad Show公開で観たのですが、当時「プラトーン」から始まったベトナム戦争物ブームの中で結構、無視されてしまった作品です。

というのも、火薬をドンパチと派手に使う訳でもない、至って内容が地味であることが興行的に失敗した理由ではないでしょうか。
でも私にとってデ・パルマ監督作品としてはBest1に挙げたい作品ですね。
一部の評論家にも酷評されていましたが、Based On A True Storyですから、可能な限り忠実に撮ったパルマ監督は流石だと思いますよ。

しかしショーン・ペン演じる狂気の軍曹役の存在は大きいですね。
見た目は非常に冷静で、的確な指示を出す、デキル指揮官なのですが、ベトナム人少女を誘拐した辺りから本領発揮。
獣の如く強姦に及び、最後は交戦の中で少女は殺されてしまう。正義感に溢れた新兵役のマイケル・J・フォックスが事の次第を上官に告げ、当然のことながら軍事裁判が開かれるといった内容の中で、ペンがマイケルとすれ違いざまに何かを耳打ちする。
恐らく「このままで済むと思うなよ」といった類の言葉を発しているんでしょうが、取り乱す事も無くあくまでもCoolなペンが非常に不気味です。

それとエンニオ・モリコーネの音楽が素晴らしい。Lastで流れるEnding Themeでは涙が溢れてきますよ。



3.  とても良い じょにぃさん 書き込み日: 2006年04月26日

カジュアリティーズ(カジュアリティーズ・オブ・ウォー)

マイケル・J・フォックス主演の映画。
こう聞くと「どんなコメディ映画かな?」と思う人も多いハズ。
兵士姿のマイケルに「どんなオチが?」とニヤニヤ考えるそこの貴兄!!

ところが内容はうっすら重め。
舞台はベトナム、時はベトナム戦争、主人公は1兵卒。

マイケル・J・フォックス主演という先入観から
さほど身構えしないで観ていられるのだが、
そこから徐々に人間のヒドさ・ムゴさ、更には戦場の狂気と暴力、
軽い気持ちで観ていたものが、終わる頃には考えさせられている。

現代の日本でこれに当てはまる事柄は無いかもしれないが、
過去の日本軍というものはこうだったのかもしれない。
またここまでいかなくても「集団心理」というもので
「自分にこういうところが、過去に無かっただろうか?」
と思い悩むことになった。

現代社会で何もかもが当たり前に過ぎて行き、
何か惰性で過ごしてしまっていると感じやすい昨今で
これを読んでいるあなたが人として自分の人生を見つめ直す為にも、
是非、御覧になっていただきたい映画です。



4.  とても良い 範馬ぱきさん 書き込み日: 2007年05月11日

隠れた名作

タイトルも地味だし、デ・パルマ監督の作品では唯一の戦争映画だし、
マイケル・J・フォックス主演だし…正直期待できる要素が無く、
ただファンだからという理由で観ました。するとこれが面白い!
何よりレイプされ殺されてしまうベトナム人の少女が
ものすごく迫力のある演技をしていて、
この少女の迫力は僕が観てきた戦争映画の中でもピカイチ。
レイプされてからの完全にブッ壊れた演技もいい。
そしていいのは彼女だけじゃない。マイケルさんも
青さと正義感に満ちた二等兵を好演。
ショーン・ペンは180度フレてしまっているキチガイ軍曹を怪演。
これはただの戦争映画というよりは、
いつものデ・パルマが戦争を舞台に展開されている感じ。
とにかくファンなら絶対に観ておくべきです。
カメラワークも面白いです。後半の長回しがよかった。
あと、主人公が「地獄に落ちろ、サー!!」というシーンがあるんですが
そこがめちゃくちゃカッコよかったです。やはりデ・パルマ最高。



5.  良い 佐倉ごるふさん 書き込み日: 2006年11月01日

戦場の人間の道徳性を問う渾身の一作

ベトナム戦争における、ベトコンの攻撃に悩まされた米兵の、
泥沼の戦場における、道徳の崩壊、戦争の殺戮と、人間としての殺人
を問う、実話に基く秀作です。

ベトナム戦争映画はたくさんありますが、異色の内容となって
います。また、演出が、抑えてはいますけど、デ・パルマ独特の
演出、画面構成によって、個性的な反戦映画となっています。

ただ、戦争と、人種偏見、強姦、それに、軍部の恥部を告発する、
という悲惨な内容なので、希望の光を求めたせいか、冒頭とラスト
が、そういった事件を克服して明日へつなぐというあざとい演出
になっていて、かえって、作為的すぎた感じも受けます。

とはいえ、凡庸な映画をはるかに凌駕するスリル、サスペンス、
現実感のあるベトナム戦争を舞台にした良質な人間ドラマになって
います。ベトナム村の娘役の女性が、ショーン・ペンの高貴と狂気
が混在した演技とならんで、名演なのが印象的です。



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