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押井守フアンにとってはぜひとも押さえておきたい作品 |
星5つ、とさせていただいたが、やはりこれは「押井守氏の活動に心酔しているフアンにとって」という接頭語が必要かもしれない。 映像は具現的であるが、その意図するところは大きく抽象性によっている。 DVDは2枚組。本編は34分からなっており、もう一枚は特典盤でメイキング映像82分に加えて資料特典映像26分が収録されている。 この本編は愛知万博のパビリオン映像であるが、本来は360度のモニターにより全方位映像として「体験」することを目的に作られたもの。 DVDはこれに再編集を施したほか、新たに加えられた部分を含んでいる。 本編では「環境を体験する」ためのイメージが以下の3つに分かれて表現されている。 ? 「?鰉(しょうほう)−水の記憶」 ?「百禽(ひゃっきん)−時を渡る」 ?「狗奴(くぬ)−未生の記憶」 映像はCGを駆使しながら押井らしい細部のリアリティの練り上げられた美しいもので、ワンカットワンカットの力強さはさすがと言わざるをえない。 また川井憲次による音楽はいつもながら好サポートだ。今回のサウンドトラックは「イノセンス」のものときわめてイメージが近く、これは映像にも共通する。 例えば、作品中で最も劇的でスピーディーな展開を楽しめる第2部の、霧に立つ卒塔婆の群のような摩天楼は、「イノセンス」中のベルタルベの情景を彷彿とさせる。 とりあえず、押井守フアンにとってはぜひとも押さえておきたい作品といえよう。 |
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