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善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]

とても良い / 口コミ件数 : 42


価格 : 3,992 円





クチコミReview一覧
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1.  とても良い ミントガムさん 書き込み日: 2008年02月08日

すばらしい。心に残る一本!

すごくよくできた映画だと思います。
監督がすばらしいんだと思う。
よく作り込まれているなと感じました。
監督が時間をかけて練りに練っただけのことはあります。

共産主義体制の実話を、忠実に、そして淡々と描くんですが、
心にじわじわと浸透してきて、どんどん映画に呑み込まれていきます。
“人間”の本質を描いていている映画だと思います。
決して楽しい映画ではありませんが、映画が好きな人もそうでない人も、
一度は観てもらいたい秀作です。
私の中では「ライフ・イズ・ビューティフル」と張る傑作。
どちらも何度も見たくなる作品ではありませんが、一生忘れられない映画です。

ラストがさりげなくていいです。
悲しいけれど後味のよい映画です。



2.  とても良い フランツ・ビーバコップさん 書き込み日: 2007年06月02日

HGW XX/7

旧東独の国家保安省(秘密警察・シュタージ)に関するストーリーです。秘密警察の大尉として監視をする側のヴィースラー大尉と人気劇作家として当局から監視を受けるドライマン。2人の人生は,同じ建物にいながら決して交わることのないものでしたが,あることをきっかけとして…

不条理な論理で動くシュタージや,愚かしいと思いながらも翻弄される人間の弱さなどよく描かれていると思います。

特に後半の30分にとても心を動かされました。この映画の原画のタイトルは「他人の生活(人生)」,日本語のタイトルは「善き人のためのソナタ」と,異なるタイトルになっているのですが,いずれもこの映画の内容をとてもよく現わしているのだということが,最後までみてよくわかりました。特に最後の場面でのヴィースラーの台詞の含みがとてもよかったです。

追記:ヴィースラー役のミューエさんは最近お亡くなりになったと聞きました。お悔やみ申し上げます。



3.  とても良い ミスター・高島さん 書き込み日: 2007年05月02日

恐怖の中でつらぬいた良心。


こうして言いたいことすら言えない時代や世界があるということを知るという点でも重要で観る価値がある映画だけれど、劇作家の私生活を盗聴し監視するという主人公が、劇作家と同居している女優に対してはストーカー的な屈折感強い愛情にかられながら、劇作家の思想やピアノの調べに感化されてゆき、およそ勇気だけでは成し遂げることが出来ない良心の証明を果たしてしまうという生き方に驚かされます。

感情を抑え、結果、孤独に生きていく「国家の裏切り者に転じた命の恩人的存在」があったことを知った後の劇作家の変化、そしてそれに対しての答えの出し方に思わず声を上げてしまうエンディングにも作り手の熱さが伝わってきます。

勇気や挫折、絶望と希望が、普通ではない状況の中で複雑に交差し揺れ動き、実際あったであろうこんな生き方と真実をしっかりとした映像作品として仕上げてあります。




4.  とても良い 小判番さん 書き込み日: 2008年03月24日

影と、ほんの一筋の光と

(※結末を知りたくない方は避けて下さい)
 この物語の悲しさの根底にあるものは、「拠り所を失くした人間の脆さ」なのだと思います。
 仕事を奪われた演出家しかり、自分の弱さに勝てなかった女優しかり、そして、権力欲などとは無縁の所で社会主義が目指す理想の実現のために生きてきたはずだった主人公。今まで絶対と思って尽くしてきた国家に信念のために背いたとき、今度はそれが彼の前途を奪ってしまいます。
 彼は英雄的行為をしながら、誰に知られることも、まして讃えられることもなく、出世の道を閉ざされ閑職へ追いやられてしまう・・・人間らしさに目覚めた彼がそのために抹殺されてしまったことが、やりきれない悲しさをもたらすのでしょう。

 でもだからこそ、最後に真実を知った作家が彼に報いるために刻んだたった三行の献辞が彼に再び命を与えるあの場面が、観る者の胸を熱くします。
 一人の人間は、所詮ちっぽけで無力な存在なのかもしれません。それでも、そんな人間が見せる気高さ、美しさを、暗い社会を通して見事に描き出した作品です。



5.  とても良い Jozeさん 書き込み日: 2008年05月21日

静かで美しい

久々に重く美しい感動作を観た。

舞台はベルリンの壁崩壊前の東ドイツ。
私が幼いころのドイツ。記憶にあるのは崩壊した壁の映像。
それ以前に隠された抑制された社会主義国の姿を私はまったく知らなかった。

主人公は尋問と監視のプロ。冷酷ささえうかがわせるヴィースラー大尉。

そしてそのシュタージの監視下となる劇作家ドライマンとその女クリスタ。

冷酷なシュタージとして生きてきたヴィースラーにとって、盗聴器で初めて触れる、

交わされる愛の言葉。
自由な思想。
ソナタの調べ。

この物語が描くのは、東と西でもなく、悪と善でもない。

どんなに固められた権力の下でも、人間の本質は縛ることはできない。

人は本能を揺さぶる芸術や愛に触れたとき、人はこのヴィースラーのように生きる歓びに震え、たとえ、名声や肩書きをなげうっても、それを守りとするのだろう。

それが芸術や愛の美しくも恐ろしいちから。

ドライマンとヴィースラーが最後まで、一度も言葉を交わすことないというラストの美学にため息がでました。

本当に儚くも美しい映画。



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