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価格 : 9,980 円
アントニオ・テェーバのパガニーニが大奮闘である。やや粗いがひた押しの歌、ヴァイオリン、そして無頼の虚無感を漂わせた演技。こころもち歯の両端が浮いた悪魔的な容姿もそれらしい。受けて立つテレサ・ストラータスの役は、いわば恋に堕ちる女権力者だが、これも堂々とした歌と演技で一歩も引かない。美貌は言わずもがなである。
レハールのオペラ志向が鮮明に出たオペレッタの映画化として、この両主役の火花散らす迫力はまことにふさわしい。助演ダグマール・コラーもいつになくシリアスで、とてつもなく豪華なセットとロケを駆使した演出がこれらをまとめあげている。楽しさ、迫力、歌、演奏、踊り、恋と陰謀、オペラに求められる様々な要素を盛り沢山に備えた好篇である。