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息子の部屋 [DVD]

息子の部屋 [DVD]

とても良い / 口コミ件数 : 14


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1.  とても良い yasupluさん 書き込み日: 2004年08月23日

静かな感動

「息子の部屋」はナンニ・モレッティの傑作。
何回も見ていますが、目線の温かさとそれでいて人間の
孤独さを、この映画は描いています。
決して明るい映画ではありません。
でも人は生きていく。その周りには家族がいて。

私の大好きなシーンは、家族で車の中で歌を歌っている
場面。とても温かく、自然で、見る者の心を打つ。

派手ではないですが、大事にしたい作品です。



2.  とても良い アレンスキーさん 書き込み日: 2004年11月08日

モレッティの最高傑作

モレッティの最高傑作。モレッティが今後、これを上回るものを作れなかったとしても、私はこれで十分満足である、というぐらい素晴らしい。
前作『エイプリル』が選挙と出産、という社会的に重大なイベントと、個人的に重大なイベントの2本立てで、少しドタバタ劇っぽくまとめ、「動」の映画だったのに対し、今回は一貫して「静」の映画である。そして前回の「生」に対して今回は「死」をテーマとして取り扱っており、この2本の映画はいわば合わせ鏡である。片方だけでなく、両方観られることをお勧めする。
内容的には、モレッティらしく、「普通の映画」ではない。不協和音が主和音に解決するように、テーマに対して何らかの答が示され、劇的で明快な結末が訪れることはない。しかし、実際の人生で、何事においてもはっきりとした答が得られることはむしろ少ないのであって、そのような現実の中で煩悶する主人公達を見ることで、我々にも現実を直視する勇気と、生きる力が自然と沸き起こってくる、というそんな映画である。



3.  とても良い モノクロ=フィルム=ピアニストさん 書き込み日: 2005年03月19日

痛いほど心に迫ってくる「死」の重さ。

彼独特の人間描写は誰もが成しえることのできない痛痒い感情を、魂から湧き出させてくれる才ある監督だ。また役者としてもすばらしく、やさしさを自然に表現している演技巧者でもある。息子の死、その現実に突然遭い、もがき苦しむ家族の様子を静かな目線から映し出している。自分のせいだと嘆き、いつまでも癒えない喪失感に浮遊する。その現実にやがて見えた息子の「生」に家族は「死」と和解していく。そして息子がいる間には決して入ることのできなかった部屋、写真で笑う彼の幸せそうな笑顔と生命感。その息子の「生」一端を知り家族は自然的に癒されていく。生を実感する喜び、死という深い悲しみ。生死を温かく美しく描写しきった傑作である。



4.  とても良い みゅうさん 書き込み日: 2004年11月17日

息子の部屋

「息子の部屋」をイタリア語の勉強のために購入しましたが、
最近の映画の中で一番好きな映画になりました。

ダイビングの事故で息子を失ってしまう精神分析医の父親を中心とした
家族愛が心をうちます。
‘あの時、ああすれば良かった、こうしていれば…'と自分を責めながら
生活を送らなければならない辛さが痛いほど伝わってきて
グッと熱いものがこみあげました。

家族の一人を失った時、家族それぞれが違った悲しみのあまり
バランスが崩れてしまい、少しづつ新しい形を作っていく。

見終わったあととても穏やかな気持ちになれる映画です。
イタリアの日常生活と淡々と流れる音楽も心に響きます。



5.  とても良い コマンチェロさん 書き込み日: 2005年03月20日

静かな涙の秀作

休みの日にたまたま患者の往診を引き受けた父親。息子とジョギングの約束をしていたのに...。それがきっかけとなって、息子がダイビング中に事故を起こしてしまう。普通の日常の普通の行動が、死に繋がる。自分を責める父親。あの時往診を引き受けなかったら...。誰もが失敗をしたときにおちいる精神状態を息子の死という状況で静かに描く。往診を頼んだ患者への辛い態度や挿入される往診を断り息子とジョギングをするシーンなど父親の精神状態が観る者に静かに伝わり、自然に涙してしまう(決してハリウッド的に涙するシーンを盛り上げてはいない)。特にCDショップで亡き息子に贈るCDを探すシーンで流れるブライアン・イーノの「By This River」は悲しみが心に染み入り、曲の使い方が素晴らしいと思った。また、友人との夕食会で「不思議で素敵な話」と息子のガールフレンドからの手紙の話をしようとする母親を静かに止めようとする父親の動きも何とも悲しい(ここは結構好きなシーン)。
そして、息子のガールフレンドが訪れて家族に少し変化が現れる。彼女に息子の「何か」を感じなかなか別れられないところも自然な感情が伝わる。
フランス国境付近まで車で送ってしまい、娘に「ここどこなの、明日試合があるのよ」と言われ、父親と母親が自然に笑みが浮かぶシーンは再び家族が戻った感じがして、これがガールフレンドの役割かと変に納得し、すくわれた感じがした。
全体に流れるニコラ・ピオバーニの音楽も自然な日常を静かに表していて良かった。ハリウッド映画では観られない秀作でしょう。



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