普通 / 口コミ件数 : 27件
価格 : 898 円
原作のストーリーラインは大きく変えず、登場人物を大幅にカットして分かり易くしている。原作の力、脚本の良さに助けられた部分もあるでしょうが、井上靖男監督、PVで磨いた映像感覚なのか、初監督とは思えない凄い映画でした。いきなりの冒頭の深層風景を描いたシーンの嫌悪的な美しさ!!主人公を小栗旬(おとなしい本来の人格=村崎十三)と中村獅童(強暴な別人格=13号)が二人一役で演じている。この、主人公が1人二役ではなく二人一役、つまり別々の俳優が演じる。この演出を考えた時点で、この映画の半分は成功したといっていい。バイオレンス描写は、R-15指定だけあってホントやばいですが、原作のイメージほどは血の量は少なかった。その点が唯一の不満といえば不満かな。
それにしても、中村獅童のキレっぷりは凄かった。小栗旬の気弱そうで飄々とした感じも役柄にぴったり。そして赤井を演じた、新井浩文。すごいねホントこの人、昔本物のヤンキーだったのかと思うほど。その赤井の妻を演じたPAFFYの吉村由美もいい味を出していた。あと、13号が赤井の子供を脅すシーンがあるのだけど、そのときの子役の表情が迫真に満ちてた。あれは絶対、マジで中村獅童が脅したね。(笑)
原作のあの強烈な狂騒的雰囲気を見事に再現しているので、 原作を全く知らない人でも原作の持つ、 あの薄ら寒い狂気を存分に味わえます。 ストーリーは原作のエッセンスをうまく抽出、凝縮されており 初監督作品とは思えない井上靖雄監督の演出が冴えまくっています。 特に面白いのは、大人しい主人格「十三」と凶暴な別人格「13号」を 別々の役者が演じる二人一役。 「十三」役の小栗旬は内に狂気を秘めた挙動不審な演技が実に危なっかしく、 「13号」役の中村獅童は とにかく狂ってます。 子役の子が演技を忘れて本気で脅えて泣いてしまうのも無理からぬこと。 (そのシーンを使ってしまう監督は鬼ですな) 脇を固める役者達もそれぞれハマッていて、 特に「赤井トール(新井浩文)」の嫌な奴っぷりは最高です。 原作のようなスプラッタ表現はわりと抑え目ですが、 殺人シーンをハッキリ見せない淡々とした演出はかえって不気味で痛々しく、 「13号」の非道さと狂気がうまく滲み出てる感じです。 とにかく全編通して「痛い」ので万人にお勧めはできませんが、 原作を知る人はもちろん、 ハードな映画が好きな人には強くお勧めしたい映画ですね。
当方、原作の漫画は読んだことがないのですが、この映画を観る 限りでは一癖も二癖もある作品だと思いました。個人的には非常 に好きな雰囲気の作品です。 この作品に中村獅童を起用した監督のセンスが素晴らしい。また 、作品では主人公でありますが、それほど癖のない人物を演じた 小栗旬も良いです。このギャップが…いやー、面白い。 作品の途中でアニメが挿入されるあたりも…なんていうか面白い んですよね…理屈抜きで。(笑) あまり深くこの映画(脚本)を考えるよりは、流れに任せて観る 方が楽しめると思います。 最近の邦画は真面目(直線的)な作品が多かったので、こういっ たアウトロー的な作品は大歓迎です♪是非。 ps.途中、グロい映像・描写があります。心臓の弱い方はお気を つけて…(ある意味この作品を表現するには必要な部分かも…)
本当の小栗旬はこの映画やクローズゼロにあるのでしょう。事務所社長の山本又一郎氏も本質は王子様系ではなく無頼派だと言ってました。今後ワイルドな役や怪しい役で彼の本領がどんどん発揮されるでしょう。
原作は知らないので比べて云々という評価は出来ませんが、ヤバヤバの結構面白いバイオレンス映画でした。 結構物語的にも立派に構築されており、この手の映画にありがちな映像のみのパワーだけという映画にはなっておらず、演出、俳優、ストーリーとなかなか水準の高い仕上がり。とにかく主役二人の存在感が凄すぎ。小栗旬と中村獅童。びくびくおびえながらも何処か挙動不審で怪しげな小栗旬で土台を築き、中村獅童が、あの顔、あの声、で暴れまくる。この設定がかなり面白い。新井浩文はいつものように安定した存在感。吉村由美ともどもしっくりきすぎです(笑)。 日本映画で数少ない、見れるサイコサスペンス映画ですね。