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サハラに舞う羽根 [DVD]

サハラに舞う羽根 [DVD]

良い / 口コミ件数 : 8


価格 : 1,995 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:8 1 2 次ページ
1.  とても良い vincentさん 書き込み日: 2004年05月06日

穏やかさを取り戻すまでの狂気の道(大切な思い出と友情の重み)

映画のはじめのうちはラグビーや舞踏会のシーンに楽しさを求めていましたが、主人公出兵拒否で話が一転しました。
まず無茶をするのです。それはある面、英国の軍隊も同じでした。

そして行き着くところアフリカのやさしい気持ちに出会うのです。この気持ちは主人公の心の支えになりましたし、最後にまた愛する人の心を取り戻すことも可能になる心の土台となりました。なぜ、このアフリカのやさしい気持ちに会えたのか?この答えは「白い羽根」です。侮辱の品物でしたが主人公の心の糧になったとともにこの英国人は敵意がないことを示したのか、またはアフリカでは縁起の良いものだったのでしょう。
そのためか無茶しても命は助かります。そして英国の軍隊を助けに行くのですが、そこでは壮絶な戦いが待ってました。この戦いのシーンは「アラビアのロレンス」より上でしょう。どちらかというとロマンスと心の旅が中心のドラマなのでこの迫力には驚きました。必見です。この旅から戻ってきた主人公を迎えたのは尊敬と愛ですが、主人公には信仰と穏やかな気持ちが残りました。その自分の信じるまま穏やかな愛情が再スタートするのです。とてつもなく良い映画ですよ。特典の映像インタビューは必見です。



2.  とても良い Second Windさん 書き込み日: 2008年03月17日

日本人には、特に必見の作品かも

この映画は必見です。他のバージョンは見ないで下さい。本作と比べるときっとゲンナリしますから。それほど、この作品は素晴らしい。

先ず、考えなくてはいけないのがこの映画に携わったスタッフとキャストの面々。半端ではない実力派の豪華な陣営。まず、脚本家は米国人。監督は、英国史に詳しいインド人。助監督(だったかな?)は、中東の文化と歴史を学んだペルシャ人。主人公は実力派のオーストラリア人、アメリカ人女優、大勢の英国人俳優、そして一人のアフリカ生まれ・欧州育ちの黒人俳優。ここまで多国籍で、文化の色濃い面々が協力し合って作り上げた作品なのだから、よくならないわけが無い。

・・・ここで、一歩引いてこの人々を見てみると、面白い事に気がつく。キャストやスタッフが出身地とする米国・オーストラリア・アフリカ・インド。全て植民地にされた事がある国々だ。そして物語自体は英国軍とその家族をとりまくもの。監督も言っていたが、攻略される側から見た英国軍の悲劇というものも、少なからず現れる。英国ではタブーとされてきたような表現や描写も多々見る事が出来るはず。そして、忘れてはならないのが、我々が日本人であるという事。日本は、これまで両方の立場を経験してきている。日本はかつて自己防衛の為に鎖国を実施し、開国後はアジアにおいて小国な島国でありながら(英国もそうですが)、大変な権力をもって、近隣諸国を配下においていた。ところが米国及び連合軍によって打ち負かされ、原爆まで落とされ、降伏だけでなく、あたり一面焼け野原と死体の山にされた、そんな国だ。したがって、我々日本人がこの作品を見るときには、より一層深みを帯びた物に見えるのだと思う。

次に考えなくてはいけないのが、歴史的背景。アブー=クレア戦争は、初めて無敵といわれた英国軍が惨敗したアフリカはスーダンの砂漠で行われた戦闘。英国は、その当時実に全世界の4分の1を占領し、支配下に置いていた。また、国内では階級差別という絶対的な政治の仕組みがあり、下から上がろうとする者に開かれた道はごく僅かだった。その一つが軍隊に入り、手柄を取り、上流階級に少しでも近づく事。だから、配属される部隊によって、出世のチャンスが限られる。このような事から、若者達はこぞって出兵したがったし、出兵拒否は、祖国に対する最大の無礼な行為とも言えるものだった、という事。白い鳥の羽は、英語で言う"Chicken"すなわち「臆病者」から来るものだと思う。だが、この作品では、逆に軍に背を向けるハリーが一番の勇者に見えるし、実際この作品の中でそれが立証されるのだが。ハリーはこの羽を最後まで持ち続け、「お守り」の様に大事にする。「この羽が、守ってくれた」とまで言っている。・・・結局、一人の人にとっての「臆病者の烙印」が、もう一人にとっては「かけがえの無い宝物」になっている訳で、物も人も、見方によってはその存在の意味を変えるものなのだと思った。

監督も脚本家も、この物語が「自分探しの旅」をテーマにしたものだと語っていた。その通りだと思う。「エリザベス」も同様だ。人が人であり続ける理由、そして人はどれだけ自分という存在を知る事が出来るかによって、成長度が変る。

個人的に言わせて貰えば、この映画の中でのヒース・レジャーこそが、彼の俳優としての最高の演技を見せていると思う。彼にとって、どれほどこの映画の存在が大きかったかは、他のインタビューを見ても解るし、監督が自身のブログページでこのレジャーにささげている数々のトリビュートからも伺える。



3.  良い ナザール・ボンジュさん 書き込み日: 2003年12月22日

大人の男へと

戦場に行くことを拒み臆病者の烙印を押された青年。
友情も愛情も失うが、かつての友人たちを救うために命を失うことを恐れず、人知れずアフリカへ向かう。

アフリカの厳しく壮大な自然の中で、青年から大人の男へと成長していくヒース・レジャー。
「ロックー・ユー」の時とはまた違った男らしい魅力が溢れていた。



4.  良い くらびぃさん 書き込み日: 2004年02月16日

重層的な構成を持った作品

 この作品は1902年のA.E.Wメイスンの原作の六度目の映画化に
当たる。原作が大英帝国当時の文脈の中での、英国人としての
個人の勇気のあり方を描いた英雄談だが、本作品はその線を消
さないままで全く別のコンテクストを幾重にも織り込んでいる。
英領パキスタン生まれのカブール監督とアフリカに内在した
スタッフならではの臨場感は見事だ。

 既出レビューにある通り特定のメッセージ性を持っている為
、戦争の悲惨さ、植民地体制への批判、階級社会批判を強く訴え
る内容になっている。このメッセージ性を了とするか否とするか
でまず評価は割れる。

 ストーリーとして言えば、例えば小さな問題としてはアブー・
ファトマが強すぎる。この映画で一番カッコよく、一番英国的な

意味での英雄だったのは実は彼だ。マクロとしては、織り込んだ
ストーリー間の接続や重複の絡み方がいま一つ説得的でない。
さらに言えば主題があまりに英国的な点も評価の割れを招くかも
しれない。



5.  良い tomomisaekiphdさん 書き込み日: 2004年03月03日

映像がきれいで一見の価値は絶対にある。

人間が本来持っている死に対する恐れや、罪に対する恐れを、帰属する社会集団からの心理的抑圧によって管理しようとする。この心理的抑圧の象徴が、白い羽根である。ラストは、「戦うのは国家や国主のためではなく、仲間を救うため」という結論につなげようとしているようだ。戦争の意義を、イデオロギーや愛国心では説明しにくくなった昨今、HUMANITYに訴えようとしているのか。主張としてはちょっと弱いように思う。それでも、映像がきれいで、イギリス文化にひたることができ、一見の価値は絶対にある。



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