とても良い / 口コミ件数 : 1件
価格 : 4,450 円
実在した陶芸家・板谷波山が陶芸をはじめてから世間に認められはじめるまでを描いた作品。ちなみに波山は陶芸家としてはじめて文化勲章を受章した人物(人間国宝は推挙されたものの辞退)。 伝記映画というとどうしてもナレーションに頼ってしまうものだが、この作品ではナレーションはない。セリフもかなり少なく(数少ないセリフは印象的なものが多い)、音楽も控えめ。映像で語る、つまりちゃんと「映画」している。 映画製作にあたってはかなり考証も重ねているだろうし、セットも本格的に組んでる(窯も作ってると思われる)のだが、そういった手をかけた部分をさりげなくみせている。公式ページレビューで佐藤忠男氏も書いているが、まるで波山の作品のような気品だ。静謐さと同時に、内に熱いものも感じる。 感情を盛り上げて泣かせるタイプの映画ではないが、じっくりとみせる良作。