 |
1. とても良い |
蝶名林文鴇さん |
書き込み日: 2004年09月12日 |
|
 |
正確さにため息。江戸の歴史が好きな人におすすめ |
東宝映画「ゴジラ」や黒澤映画の美術担当者でもあった、台東区在住の都市建築デザイナー立川博章さんの力作です。 立川さんに1度お会いしたことがあり、そのとき聞いたのですが、1枚書くのに4か月かかるという超細密画。しかも、地図には100メートル(約1町)ごとの目盛りが四隅に振られており、空間の大きさは感覚ではなく、資料に基づいて厳密に表現されています。 明治時代の測量図をベースにして地形を確認し、三次元の基本線を描き、幕末の古地図などで区割り町の施設配置をさらに確認し建物を描き入れていく手法がとられているそうですが、このほかに実際にその地域を歩いて、1枚書くのに6000枚くらい写真を撮っている場合もあるとか。 私は育った場所や勤務した場所が、「江戸の町並み景観復元図」が書かれた範囲内なので土地勘や町の歴史がある程度わかっているところが多いのですが、細部まで本当に正確です。 また、本は3D鳥瞰図のカラーページとその部分が何の建物であるかの説明を印刷したトレシングペーパーのページを重ねて見ることができるようになっており、資料としても使いやすいつくりになっています。さらに各図掲載の建物の由来などの説明もついています。 東京の歴史や町歩きが好きな人にはと〜っても面白いと思いますし、東京という都市の景観の歴史などを研究している方にも使えると思います。 この巻は 皇居・麹町・四谷・番町・市谷・牛込付近 皇居・大手町・飯田橋・神田・外神田・湯島付近 赤坂・永田町・霞が関・虎ノ門付近 皇居外苑・丸の内・銀座・新橋付近 東神田・浅草・両国・人形町・本所・深川付近 茅場町・新川・八丁堀・永代付近 をカバー。 皇居周辺図に施されている説明を読むと、江戸城の一橋、竹橋はそれぞれ家康入城時に「1本の丸太の木の橋」「竹で編んだ橋」だったことに因むなど興味深い話題が掲載されていました。 |
 |
|
|