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ペルセポリスI イランの少女マルジ

ペルセポリスI イランの少女マルジ

とても良い / 口コミ件数 : 18


価格 : 1,470 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:18 1 2 3 4 次ページ
1.  とても良い ニルさん 書き込み日: 2007年07月31日

感謝

私はイラン人です。
この本は私たちイラン人の本当の姿です。
マルジだけではなく、たいへん多くのイラン人がマルジと同じ
経験をしてきました。これが私達の真実です。
マルジには本当に感謝しています。
この本を多くの人たちに読んで頂きたいです。



2.  とても良い アメアラレさん 書き込み日: 2005年07月21日

きな臭い今の世にこそ必要な本。

〜欧米で高い評価を得たのは、こういうご時世だからと割り引いても、面白い、興味深い本です。海に囲まれ、他国と自国が厳然と分かれている日本に住む私たちには理解できないであろう「国境」「侵略」「戦争」という現実。そこに生きる人たちを、へこたれぬ生命力の持ち主として軽妙かつ深淵重大に描いています。版画のようなシンプルなイラストは、この国の現〜〜実を誇張することもしないかわりに、決して差し引いても見ないという確固とした視点と気高さをも匂わせる精神性さえ感じさせます。女性にはもちろん、カップルで読んで読後の感想を話し合うのも良いかも。とにかくおすすめです。〜



3.  とても良い さん 書き込み日: 2005年07月10日

マンガで分かりやすく

私がこの本を手にしたのはテレビのニュースでアルカイーダやら
シーア派やら暴動、テロと言った言葉に疑問を感じたからでした。
テレビでそんな言葉を言われても、なんで争ってるかなんて
どの番組でも説明してくれなくて、だけどイランやイラクでは戦争してて、
おかしな話だなと思ってた時にこの本に出会いました。
内容的には、そんな重苦しい話ばかりでは、ありません。
マルジの周りでベール着用が始まり、戦争が始まりますが
彼女は読者を笑わせてくれます。
この本を手に取ったとき漫画だと思って軽視される方も居られるかも
しれませんが、世界では、こんな事がおきてるととゆうことを、
分かりやすく色んな人に教えてくれる”漫画”だと思います。



4.  とても良い parkさん 書き込み日: 2007年10月23日

映画が日本でも公開されるようです。

在仏イラン人女性による自伝漫画。
ホメイニのイスラム革命からイラン・イラク戦争という激動の時代を主人公(作者)マルジの視点から描いている。

主人公 マルジ (作者)の両親は上流階級の出身で、母親が家でボーボワールを読んだりしてるかなり先進的な考えを持った家庭。
マルジはヴェールが嫌いでキム・ワイルドやアイアン・メイデンが好き。部屋に父親がトルコからイランに持ち込んでくれたポスターを貼ったり、闇市で禁制のカセットを買ったりしている好奇心旺盛な少女。革命や戦争について革命家の叔父に話を聞いたり、デモに参加したり、本を読んで、また実際の体験から身を持って知り成長していく。

モノクロのイラストの独特のタッチは日本の漫画とは相当違うが、雑誌連載が主流の日本漫画と書き下ろしが基本のバンドデシネの違いか。日本漫画みたいに叙情的な画風よりも版画みたいなこの絵の方がイラン社会の重い現実が客観的に表現できるのでしょう。

印象的なエピソードとしてはマルジがウィーンへの留学前夜に祖母と一緒に寝るというシーンで祖母のブラジャーから落ちる花びらが暗闇に光るというひとコマ。出発前夜の不安と祖母への愛情が伝わるいいシーンでした。

この漫画はアニメ化され、今年のカンヌ映画祭に出展されたけど、イラン政府から抗議があったらしい。こういう映画祭はちょっと前に『華氏911』がパルムドールを取った事からも分かる様に政治的な思惑がかなり絡むのでしょうが、この映画がアメリカやヨーロッパで公開されたりしたら逆にイラン戦争に反対する世論が起きるんじゃないでしょうか。文化は存在自体が反権力なのかもしれません。

あと彼女の意見は西欧的な考え方を持つ上流階級の特異なものでイラン人一般の意見ではないといった見解がある様だが、そういうアイアン・メイデンを聞いたり、留学先でマリファナを吸ったりするイラン人はイラン人ではないという思考こそが「オリエンタリズム」的考え方ではないだろうか。確かに彼女の意見は最大公約数ではないと思いますが。

オルハン・パムクの『雪』とかもそうですが、イスラム系の作者の作品には外れが少ない気がします。政治と宗教と性と第3世界。
グローバリゼーションを一番肌で感じてるのは彼らなんでしょう。
ラシュディもイスラム系でしたし。

面白い漫画作品です。



5.  とても良い 風呂椅子さん 書き込み日: 2007年06月04日

マルジが可愛い

内容は重いです。白黒のコントラストの強いイラストというか、マンガで淡々と語られる多くの人々の死・・ イラン革命とそれに続くイラクとの長い長い戦争の日々。。

とくに衝撃的なのは政治犯として、著者を可愛がっていたロシア帰りの伯父や、知り合いのまだ18才の若い女性までもが官憲に連れ去られて処刑されてしまったこと。。あの時代、私は二十代でしたがイランでなにが起きているかという情報はほんとにありませんでしたね。中国の文革やカンボジアの虐殺も、悲惨な現実が世界に伝えられたのはことが終わった後だったのですから・・情報が隔絶している国というのは怖ろしいものです。

イラン・イラク戦争中に子供たちが地雷よけとして沢山命を落としていたというのは、ネットで目にしてショックを受けましたがこの本にも描かれています。これだけは絶対に許せません!!

革命や戦争は二十年以上前のことになりましたが、イラン国は革命後の体制のまま継続中だということをイランに関わる人は絶対に覚えておく必要があると思います。



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