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「怒る人は負け犬です。知性のかけらもありません。たんなる怒りで動く肉の塊です」 とか、発言がストレートすぎてちょっと「ひく」人もいるかも知れないが、こういう圧倒的な真実がテンポよく語られる、ほとんど名人芸的な法話である。 「怒らないこと」 もちろん非常に難しい事だが、長老が冷静にしかし熱心に語っているとおり、この道を徹底できれば確実に幸福に生きられる。なにしろ、うかつにも怒ってしまうと、ストレス全開で内臓をはじめ身体に悪く、口から悪臭ただよう言葉が吐き出され、まわりの人間は不快になり負のエネルギーが環境に満ち溢れ、自分をとりまく世界は闇に包まれやがて最悪の来世への扉が開いてしまう。 これは、何とかして避けなくてはならない。すなわち、「修行」の日々が始まるわけである。精神を研ぎ澄まして、自分の心に生じる「怒」の存在を常に発見し概念でつかまえてそれを消去し、恥ずかしがらないで笑顔をたやさず暮らし、プライドという自己的なエゴと嫉妬や羨望という他者的なエゴの両者を放棄しながら一所懸命に生きて行くのである。そうすれば、 「たとえ泥棒が来て、私をノコギリでバラバラに切っても、私は怒らない。怒ったら私の負けだ」 という悟りの境地に到達する。ま、そこまで行くのには大変な道のりがあり、おそらくは大多数の人間にとって「無理」と断言できるそこは境地であろう。けれど、そうした理想をいつも念頭においておくことは、とても素晴らしいことだと思う。その理念と現実のはざまでも、人は少しずつ怒らない生活を、つまりより幸せな人生を送ることができるはずだから。
仏教や、瞑想などのアルボムッレ・スマナサーラの著作 怒りについての本。 怒りは毒である。自分を苦しめ、相手を苦しめる。 怒りの毒が幸せを壊していく。 どうして怒るのか? 自分が正しい、自分ことが唯一正しいと思うからである。 実は人間である自分は間違えだらけと知ると、怒らない。 正しい怒りなんて存在しない、どこまでも自分も相手もゆるしてあげよう。 怒らないためには、まず怒っている自分の感情をしる事からである。自分が怒っているその瞬間に怒っている感情を受け止める。それだけで怒りが抑えられるもの。 あと、笑いが重要だそうである。 笑いについて記述がある、なんか、ホット救われる
「怒らないこと」は仏教の戒(十重禁戒など)のひとつで、これまでも いくつかの方法を実践してきたのですが、私にはなかなか守れなかった のです。本屋さんで平積みになっている本書のタイトルを見て思わず手 に取りました。この本はいい!いっぺんでスマナサーラ長老のファンに なりました。 この本を読んで今まで自分が何で怒っていたのかよく分かりました。つ まり「怒りたいから」怒っていたのです。本当はもう何にでも怒りたく て怒りたくて仕方がないのです。とんでもないバカですね・・・。この 本を読むと、二度と頭を沸騰させないようにすることも不可能ではない と思えます。すぐに実践します。 合掌低頭。
言うことを聞かない部下に毎日怒鳴りまくっていたときに出会った本。 怒鳴ってしまった後はとても心が痛むものだが、 本書を読むと、怒りのメカニズムがすんなりと抵抗なく頭に入ってくる。 すべての怒りは「自分は正しい、だから相手は間違っている」というエゴから起こるもの。 それなら、自分の心を直せば怒らなくても生きていける、ということが書かれている。 また、攻撃を受けたときは、相手の言葉をスポンジのように吸い込む心ではなく、 水晶玉のように汚されてもふき取れるような心を持って対応すべきだ、とある。 部下が言うことを聞かないとき、普通に「指示を守ってね」と言えば問題は解決するものを、 「言うことを聞かないのは、私のことをバカにしているからだ」と思い込んで、 問題解決とは関係のない、自分の感情だけで怒鳴りまくっていたことに気づいた。 また、その感情は「バカにされるようなことをしている」という心のやましさから起こるもので、 やましいことさえなければ怒る必要はなく、怒れば自分の心の方が傷むことにも気づいた。 それが、著者のいう「水晶玉のような心」の本質なのだろう。 「怒り」というひとつの感情に目を向けるだけで、 ここまで人生観を変えてくれる本に、いままで出合ったことがなかった。 著者の他の本も読んでみたくなった。
だいたい自分の権利とかプライドとか守りたくて怒るわけで、自慢じゃないがわたしなんかそういう気持ちの強さでは負けませんよ。ですが怒って良いことはひとつもありませんね。怒りは確実に心と身体をむしばみます。たとえそれが義憤とか被害者感情のように、十分理由がある怒りであっても、怒った本人が傷つくのでは割に合いません。怒らぬが勝ち。 とはいえ、怒るのは人の自然な感情です。だから、口ではなんとでも言えるけど、ほんとに怒らないなんて出来るのかよお、というツッコミがあるかも知れません。けれどこの本のようにきっちり説明されてしまうと、なるほど怒らぬようにしてみようかという気になります。たとえおもしろ半分に******(ネタバレ回避のため伏せ字)にされても怒るな!というのは衝撃的です。ほんとにそこまで徹底的に怒りは抑えるべきだということが腑に落ちます。