 |
新知的生産の技術-知のユビキタス環境を自作する斬新な視点 |
特に急激なデジタル情報環境変革が起こった現代人への
ひとつの解が本書です。「こういう考え方がありますよ。
私はこう考えて、こうしました」組織に頼らない、「自己流」
個人主義の台頭です。
ノートを活用してどのように自分の情報環境システムを
構築すると、知的生産がやりやすいか?は、本書を読めば
誰にでもわかります。自分だけのある種秘密の「恥ずかしい」
部分を公開したという意味で、著者の勇気を買いたいと思います。
それよりも、注目したいのは、手法はどうであれ、自分の周りで
発生しているさまざまな情報事象、さらに頭の中に沸いては消える
アイデアや思いを、いかにして、単一形式でデータベース化するか?
に、こだわりを持ちつつ、時流に安易に流されない、独創的な方法を
「編み出した」知の環境構築に取り組む、という、その視点の斬新さ
に驚嘆します。
さまざまな形、メディア、形態を伴って押し寄せる情報洪水と
多様なイベントの波を、ただ通りすぎる事象として水泡に帰するのは
あまりにもったいない。しかしデジタル環境にだけ頼っていると、どうも
あやういことがたくさんありそう。では、何か、リニアな形式で、しかも
面倒が少ない、投資コストが最少で済むような、いい情報環境構築
手法がないものか?現代人が頭の隅で気になってしかたがない大きなテーマ
です。
みんな、このことに薄々気がついてはいるけれども、どうも情報環境
データベースの整理構築に真正面から取り組み時間的余裕がない。
そこへ、ひとつの解、選択肢として、本書の登場です。
たぶんこういう見方は結果論かもしれませんけども、新しい知的生産
の技術という点が、本書が売れた大きな理由なのかもしれません。 |
 |