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私が二人きりで話したラビ・バトラは「非常に物静かで透明感と奥深さを感じさせる聖者のような」人であった。 |
本書は正統的な理論経済学の教授であるにもかかわらず「2000年以前の共産主義の崩壊」など数々の予測を的中させて来た「異端の大経済学者」ラビ・バトラが、彼の最後にして最大の予測である「2010年までに資本主義は崩壊する」について、そのメカニズムやプロセスについて説明した必読の書である。
冷静に考えた時、「地球の資源や食料や物資などの物が有限なのに、そこに住まう人間の欲望が無限であれば、そこに存在する貪欲な資本主義が崩壊する」ことは必然ではないだろうか。
バトラはそれらについて、本職の経済学の理論の他、彼の恩師であったインドのサーカー師から教わった東洋思想、人類の歴史の中に存在する循環の法則などを用いて読者へ説明をする。
インドのデリー大学を卒業したバトラは若い頃、毎日8時間、そして、仕事を持つ現在でも毎日4時間の瞑想は欠かさない。
私は1987年に初めて「1990年の大恐慌」という日本のバブル崩壊を予測する本でバトラを知り、その3年後彼のその予測は確かに的中し、日本のバブル崩壊が始まった。それからというもの、彼の著書は殆ど読んできた。
彼の「今の貪欲な資本主義の2010年までの崩壊」という話は、普段の生活に追われている多くの人々には恐ろしくかつまた、おどろおどろしく受け取られるかもしれない。
私もその一人であったが、1994年の秋にバトラと二人だけで30分程度話をする機会を得た。
その時のバトラの印象が「非常に物静かで透明感と奥深さを感じさせる聖者のような」ものであったことを今なお、忘れられない。その貴重な経験が彼の予測への信頼性をさらに確信させてくれた。
現代資本主義の中で生活しているすべての人に本書を是非読んで、そこからバトラのメッセージを得ていただきたいと強く願うものである。
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