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2. とても良い |
rientさん |
書き込み日: 2004年08月08日 |
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自己決定論者は単なるわがままである。 |
「自己決定権」という言い回しが、自立した人間の責任ある選択行為として市民権を持ちつつあるようだ。自己決定権により、子供は産まない。安楽死を選択する、臓器のドナーとなる。また、売春も自己決定権により正当化されるかもしれない。誰にも迷惑はかけない範囲において、すべて自己決定し、誰にも文句は言わせない。 しかし、著者は批判する。自己決定権論者は自己中心である。ひらたくいえば、わがままである。自己完結しており、他者との関係性を捨象している。人間はたった1人では生きられない。空間的にも時間的にも。関係性の中に愛が、思いやりが、やさしさが生まれる。関係性の中で生き、生かされている人間にとって「自己決定権は幻想である」と著者は訴える。 抽象化された人間像、人間には自己決定権は理論的に存在するかもしれない。自分だけで自分の選択だけで一生、生きていけるかもしれない。しかし、われわれは具体的人間である。ごはんも家内に作ってもらっている(^o^)。支え合って生きている。抽象化した途端、血が通わなくなってしまう。著者は言う「清潔な抽象より、泥の臭いのする個別性を探る」と。 著者の子供時代の出来事、人間関係が、現在の思想にどう影響しているかも書かれており、著者の思想形成が理解できる。 良識、正気を基礎として、現代の正気を失った抽象化された皮相な言説に対し、本質的な批判をできる著者を、私は大いに信頼している。良識ある人々に一読をお勧めします。勇気を得られることでしょう。 |
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