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三国志 (6の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志 (6の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 6


価格 : 600 円





クチコミReview一覧
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口コミ件数:6 1 2 次ページ
1.  とても良い さん 書き込み日: 2000年11月26日

三顧の礼

 三顧の礼。この辞書にも載っている有名な故事の場面が、生き生きと描かれ、心打たれた。

 畑を耕し、収穫することにささやかな喜びを見出す孔明。そこへ、劉備がとつぜん訪れる。  劉備は、一度目の訪問で自分の壮大な志を、二度目の訪問で自分の生い立ちを語る。

 孔明は、劉備が語る志を青臭いと思いつつも、不思議と心が乱される。そして、劉備が帰ったあと、ひとり苦悩する。俺はこのまま終わってしまうのか。  一方、劉備は関羽や張飛といった英傑に恵まれながらも、いまだ自分の領土を持たず、劉表の客将でしかなかった。

 そんな忸怩たる思いから、三度目の訪問ではからずも孔明の前で土下座をし、目から涙がこぼれてしまう。  そして、それを見た孔明は・・・。

 この三度の交流を通じて、二人の男の心が揺れ動いていくところをぜひ読んで欲しい。



2.  とても良い 名無し侍さん 書き込み日: 2006年12月04日

人間、孔明。

いよいよ登場の孔明ですが、私が興味を引いたのは孔明のもろさですね。どうしても孔明という大人物を神さまのように書きたくなるんですが、ここでの孔明は人間なんですね。弱い部分もある人間なんです。そんな男の成長もあとの巻で見れます。



3.  とても良い 蓮珠さん 書き込み日: 2007年08月03日

北方版「三顧の礼」!

 ついに孔明登場。このまま土にまみれて一生を終えるのか。劉備の訪問は、孔明の心底に燻っていた火種を煽ります。

 この北方三国志では、「超人孔明」ではなく、いい意味で人間臭い孔明が見られます。自ら剣を持ち、頭から血をかぶって、その興奮で酒を三、四杯あおる孔明は他にないのではないでしょうか。しかも、この孔明は結構悩むのです。「この孔明が臣となったからには、劉備様には必ず覇者となって頂きます」と言い切りながら、初めて立つ戦場への怯えがあり、今まで頭の中でしか考えてこなかったことが、本当に現実に当てはまるのかという不安もある。悩める孔明の葛藤と成長も、北方三国志の魅力の一つでしょう。



4.  とても良い 993改さん 書き込み日: 2006年01月03日

孔明登場!

全13巻からなる北方謙三氏による「三国志」シリーズの第6巻です。この類のシリーズ物は、往々にして第1巻が最も面白く、その後、面白さが減じていくことが多いのですが、このシリーズについては、戦国の英雄たちが全国各地に百花繚乱し、時に争い、時に連合し、天下を目指すという駆け引きを読んでいるだけで、サスペンス的面白さも加わり、あきさせません。また、この巻からは有名な諸葛孔明という新たな登場人物も加わり、新たな展開が期待できます(どの陣営に加わるかは、未読の方もおられるでしょうことからあえて触れません)。
三国志の面白さに、北方ハードボイルドの面白さが加わった面白いシリーズです。



5.  普通 シーアさん 書き込み日: 2002年01月31日

やはり孔明でしょう。

やはりこの巻の見せ所は、孔明の活躍です。
三国志の影の主役だけあって、満を持しての登場ですが、
そこは北方謙三氏、既存の三国志とは違うところを見せてくれます。
劉備が三顧の礼を尽くすまでに至った心情の動き、
孔明がそれに応えるまでに至った思考の変化。
歴史からここまで創造でき、ここまで心の動きに注目した三国志はないでしょう。



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