とても良い / 口コミ件数 : 4件
価格 : 3,570 円
ホツマツタエは原字のヲシテ(ホツマ文字)で読まなくては、本当の意味が解からない。とする筆者の主張には頷けるものがある。漢字の壁をどうやって破ってゆくのか、まさにびっくりの本格の論考書。
秀真伝を通してみる日本建国の物語はたいへん興味深く考えさせるものであった。トノオシテというわが国の建国思想が「恵民主義」に立脚するものだという考察は、現代日本の堕落した国家運営と重ねあわせきわめて印象的であった。57調の詩的表現といい、超古代人たちの精神性の高さに触れたとき、数千年を経てもなお精神の発展を遂げられないでいる日本人あるいは人類の本質とはなにかを改めて考えさせられる。
ホツマツタヱ・ミカサフミ・フトマニの3書からなるヲシテ文献についての研究書である。古事記・日本書紀からは分からないものの、日本人がうすうす感じていた「日本らしさ」を克明に記録している文献、それが「ヲシテ文献」であるようだ。本書は、筆者が過去30年間に突き止めた研究成果をまとめ、全体像を俯瞰させてくれる。天地開闢から神代の12代までの歴史が、日本の国土で実際にあった事実であるということも衝撃的であるが、三種の神器や天壌無窮の神勅などの元の姿、マコトの意味は腑に落ちるものがある。古代史を語るには、また、「日本」を語るには必読の書。
現代の文明とヲシテ時代とを比べて現代を振り返ることができる良い本である。 しかしながら、現代日本語にこのヲシテ語が使えるかは不明である。 中世の語変化、説話等の実用したテキストが無い、そして近代では福沢諭吉らの 「自由」「演説」「共和国」等、明治のサムライが苦労して翻訳した外来語の使用をどう当てはめるかの問題(ドイツ語のように和語をそのままつなげるか「電信便り」のように)がある。そして戦後は歴史かな使いの問題。それよりもなりより実証が先である。仮に著者たちの言うように、仏教受け入れの際の政治抗争が元で神典と共にヲシテ語が焚書され、一部の家に相伝したとするならば、『フトマニ』『ミカサフミ』『ホツマツタヱ 』3点以外の現物が見つからないと学界は話にもかけないだろう。