とても良い / 口コミ件数 : 21件
価格 : 1,680 円
冒頭から、郁と一緒に涙を流したり、身悶えたり、憤ったり、小牧と一緒に上戸のツボを押されて笑ったり、身悶えたり、ときめいたり、心配したり、身悶えたり。 読むほうも非常に忙しい。表情を変えずにいられるものか。 図書隊を完全無欠な正義の味方にしてしまわない作者に好感を持つ。現実的で社会的な問題をきっちりと織り交ぜて進む物語は軽くない。 「お話」の正義の味方だったら、正義の権威は揺るぎがなくて、構成員は老病死苦には無縁で変わりがなくて、善悪の二元論は単純で混じりがなくて、きっぱり勧善懲悪してみせるだろうに。 郁は迷うし、驚くし、おののくし、自分が被るものを知った。図書隊の心身は傷つくことを知っている。清潔で綺麗な手を持つ神の代理人ではないことを、深く強く思い知っている。暴力へのためらいが貴く、いとおしく、好ましい。 郁もほかの登場人物も、本当によくがんばっている。何度でも、頭を撫でてもらって、叩いてもらってほしい。 次で最終巻とのこと。楽しみではあるが、寂しい。絵空事でいい。最後まで惹きつける、できれば幸せな結末が待っていますように。
『でもあたしの上官はきっとそう言って怒るの。迂闊だって。そんで、あたしはあたしをそう叱る上官を尊敬してるの』この言葉が象徴するように、郁が大きく成長する姿が書かれた本作。堂上と郁の信頼の出来る部下、信頼の出来る上官という関係がより深まっていく。やや公私混同気味なのはご愛嬌だが。しかし、一番泣けたのは郁の両親との会話だ。年取ったせいで涙脆くなったという気もするが。それにしても、カバー絵は相変わらず面白い。読む前に見たらさっぱり分からないくせに、読み終わってから見ると、いちいち分かってしまうのだ。それも、わざわざ、あのくだりを取り上げるか!という感じで。これは、読んだ人共通のお楽しみだ。
最初のほう、笑いっぱなしでした! さすがは図書館特殊部隊+他のメンバーたちも!面白さは健在です★☆。 いや、健在なだけではなく進歩してますよー! まずは恋愛面。 郁&堂上教官。なんか親密さアップしてませんか? 距離(心も体も)近づいてます。 郁は堂上教官への想いを自覚しましたしね。 あの郁が嫉妬とか! 後は堂上教官が折れるだけです。さっさと折れちゃえよー。 柴崎&手塚。ハハッ、手塚かわいい! 結構、しりに引かれるタイプなんでしょうか。 柴崎は強いですからね。そして女タヌキ。 手塚の前だけで弱いトコ見せてるって、手塚は気づいてるのかなぁ? こっちは、お互い気づけよ!ですね。 小牧教官&毬江ちゃん。「内乱」のときからくっついてましたが、さらに親密になってます。 というか、毬江ちゃん不幸にばっかあってるよな……。 そこですかさず助けるのが小牧教官です。 お幸せに……としか言いようが無いなフン!(うらやましいだけです) 玄田隊長&折口。大人です。 大人すぎて、逆に素直になれてないって言うか……。 つーかあんたら還暦まで待つつもりか! お互い分かってるのに。 さっさと素直になれっ! もうひとつは成長面。 郁は、まだまだ泣く回数も堂上教官に助けられることも多いですが、確実に成長しています。 親との喧嘩も、嫌がらせへの対応も。 すごいなって、素直に言いたい。 手塚は……なんか最初のころよりボケてますが。(笑 柴崎も、弱さを見せるようになってきましたね。 後、一巻で終わるとのこと。 本当に残念です。 こんなに楽しいシリーズ無いのに……。 後一巻、たっぷり楽しみたいと思います。 図書館最高です☆★
1、2が「起」、「承」ときて今作では色々な面で「転」じております。 「メディア良化法」という言葉に置き換えられた「検閲」。 この作品の根幹にあるものは、実は重い。 ただのエンターテイメント小説に終わらないところも魅力のひとつ。 どんなものでも、シリーズの良いところは登場人物たちの成長にあるのだと思います。 その変化を好めばシリーズのファンになるのだろうし、 違和感を感じてしまえば離れていってしまうのでしょう。 このシリーズに関していえば、みんな良い具合に変化してると私は思います。 次巻で最終巻とのことで、どんな「結」が待っているのか楽しみです。
3冊目となるこの本ですが、もう目次からドキッとさせられました。だって「王子様卒業」ですよ!?「稲嶺勇退」ですよ!?「ええーっ!」と思わず叫びだしたくなりませんか? でもご安心を。今から読む人のために詳しくは述べませんが、そんなに悲しい事はおきない展開でした・・・というかあまーい砂糖菓子みたいな・・・もっとやって!と私なんかはもう中毒になっているのでしたが・・・王子様とお姫様の仲もちまちまと進んでおられるようでした。はい。もうすぐ発売予定の4巻で、ぜひ「とっても分かりやすいベタなハッピーエンド」になりますようにと心から願っております。 王子様と言えば小牧さんはもう鞠江ちゃんの王子様でしょ、玄田さんは折口さんと大臣+女官長って感じでしょ、あとは手塚くんですよね。がんばれ手塚くん!と思います。郁ちゃんとは又別の意味で真っ直ぐな彼。お姫様に付き合おうとか言って王子様を困惑させた事は今もって私的には許しきれることではありませんが、それでも彼の幸せを願うものであります。 さて今回は痴漢とか美術の自由とか家族とか女の世界とか、がテーマだったのですが、さすが上手いなあとうならされました。男女差別とか言われるかもしれないんですが一人ひとりの登場人物が「ちゃんと生きている」のは女性作家に多いような気がします。ちゃんと生きています。脇役の子までちゃんと。ゆったりとのっかって楽しめるお話でした。どこかが不自然だとすうっと冷めてしまいません?それが無いので有川さんって好き!と思いました。あと今回は特に「女の子の問題」がようく取り上げられていた作品だったのでぜひ男の人にこそ読んでもらいたいなあと思われました。「減る訳じゃないしいいじゃん」というのは男の理屈。女の子は受け止める性。減らないけれど増えるんです。嬉しい事も悲しいこともね。4巻はどんなお話で責めてくるのでしょうか。今から楽しみにしています。