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平成幕府に生きる庶民へ宛てた福沢諭吉先生のメッセージ |
「天は人の上に人を造らず・・・・・」というあまりにも有名なフレーズはおそらく誰もが知っていることでしょう。でも”学問のすすめ”を読んだ事のある人は,全体の何%でしょうか.本書の題名からして,"勉強しなさい!”という説教じみた印象を受けます.ですから,私も知人にすすめられるまでは,翻訳本の存在を知りませんでした.平易な現代文に翻訳されており,とても読みやすい一冊でした。難解な表現はほとんどなく,初学者に向けた入門書という原著の配慮も感じられます。 実際,本書の内容は,新たな身分制度が与えられた明治の庶民に”勉強しなさ!”という強烈なメッセージなのですが,”なぜ勉強しなければいけないのか?”という読者の疑問を優しく解きほぐしてくれます.様々な説明は,基本的人権における平等性が普遍の真理として貫かれており,その切り口は秀逸です。 明治維新にかかれた本なのに,読み進むにつれて妙な親近感を覚えます。読み終わると,この本における“歴史的に卑屈な庶民”は,まさに“官僚支配下の平成庶民”であることに気づきます。本書の内容は,そのまま現代社会に投影する事ができ,国あるいは国民が何をなすべきかを示唆しているように思えます。学力低下,リストラ,腐敗した政府高官,テロリズムそして政府の私物化など,社会問題の根本原因に対する,福沢先生の卓越した見識を読み取ることができます。 この本では,国民と政府における基本ルールが示されており,福沢先生の国家論と捕らえるのが正しいのでしょう。皆さんも是非一読されて,国民と政府の関係を見つめなおして見ませんか。 |
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