とても良い / 口コミ件数 : 2件
価格 : 1,680 円
斉藤由貴主演で映画にもなった作品なので、「雪の断章」というタイトルを 耳にしたことがある方は多いかもしれません。 30年前の作品を新装版にて復刊したというものですので、多少時代を感じさせる 部分もありますが、心に訴えかけてくる物語でした。 孤児院で育ち、とある家に引き取られた少女・飛鳥。しかし、家族から冷酷な 扱いを受け、奴隷のように働かされる。理不尽な仕打ちと耐え忍ぶだけの日々 にピリオドを打つために、幼い飛鳥は家を飛び出した。 札幌の大通り公園で、行き場を失った飛鳥を救いだしてくれたのは青年・祐也。 飛鳥は祐也のもとで育てられ、やがて育ての親である祐也に対して恋心を抱き はじめる。しかし、悲惨な殺人事件が起きたことから、穏やかな暮らしは一転。 2人の運命は動きはじめる。 育ての親への恋、殺人事件、人間の愛憎劇といった要素だけをみると非常に ドラマティックですが、それだけではないのがこの作品。 少女の頑なな部分と繊細さ、そして魂の気高さが美しくリズミカルな文章で 綴られており、人間心理の複雑さも巧妙に描かれています。 登場人物たちの苦しく切ない心情が自分の中に入り込んできて、時間を忘れて 一気読みしてしまいました。 恋愛の要素は大きいですが、殺人事件の謎解きもあるので、ミステリ好きの人 にも愉しめる内容だと思いました。 読書好きの人には、文句なしのオススメ。 胸が締め付けられるような感動を味わえる作品です。
雪の札幌を舞台にミステリーありほのぼのとする心の繋がりあり・・・ 読む人の期待を裏切らない物語です。 内容については他の方が書かれているので省略しますが、一気に読みたくなるような読者を惹き付ける文章に読み終わった時には優しい気持に包まれると思います。