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もう一つの「女友だちの賞味期限」:あとがきは必読です。 |
決して楽しいばかりの内容ではない。
独特のユーモアに笑いもするが、全編を通じて「喪失」がテーマなのだから、当然、読後感は重い。
にもかかわらず一種の救済を感じるのは、訳者である糸井恵氏によるあとがきを読んだ時。
自身の個人的な体験をつづりながら、さりげなく友情が与えてくれる幸福について肯定的に語ってくれる。
肯定的でありながら、なおかつ友情のうつろいやすさに正面から向き合った糸井氏のあとがきは、単なるあとがきの枠を越えて、本編のなかのエッセイと同じような、あるいはそれ以上に心にしみるメッセージを伝えてくれる。
古い比喩ではあるけれど、まるでレコードのA面とB面のように、本編とあとがきの両方読んで始めて、女の友情についてのミクロコスモスが眼前に開けてくるような印象を受けた。
喪失は所有していたことの証に他ならない。喪失の悲しみよりも、「それ」を感じていたこと、その輝きを一身に受けとめた幸福感のほうがより重要なことを、このあとがきは静かに淡々と伝えてくれる。
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