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価格 : 2,625 円
テレビや新聞などでも安全保障の問題が大きくクローズアップされているので、興味を持ちましたが、私は大学生なので安全保障について十分といえるほどの知識はありません。そこで教授が勧めて下さったこの本を実際に読んでみると、安全保障についてあまりにも詳しくきれいにまとまっていたので驚き、感動しました。三刷されるのも当たり前だと思います。本当にこの本を読んで行くに連れて、自分の中での曖昧な知識・見解がすっきりとまとまって行くのがよくわかります。今何が必要とされているのか、ということが明瞭に書かれ、素直に理解できる本だと思います。この本は実際の知識を広く、深めていくのにとても有意義な本であると思われます。この本は安全保障について勉強している人に一度は手にとって読んでもらいたい、そんな一冊だと私は思いました。
日本のアカデミアにおいて、日本自身の視点からする、国家の安全保障に関する体系的な考究がほとんどなされていない、というのは、いまや常識になりつつある。一方で、この主題に対する一般の関心は加速度的に高まっており、イデオロギー本位でも興味本位ではなく、真面目に日本の安全保障を考えようとする人は数多くいると思われるが、そのような人々がおそらくはたと困惑するのは、研究の出発点になるような基本書の類が見当たらないということである。本書は、このような困惑に対する非常に貴重な回答となるものであって、「日本の安全保障いかにあるべきか」ということを考察するために必要な、しかも今日的な知識は、すべてこの本に盛り込まれているといっていい。著者は、本書の前言において、「安全保障政策で最も大事なことは、まず責任ある政府の見解を学ぶことである。」と記しているが、けだし、至言である。客観的で冷静な議論の素地を作るために、かかる視点から編まれた本は、たぶん本書を嚆矢とするのではないか。本書は、政府の政策文書や法令に依拠しつつ、それらがどのようなコンテクストの中で生まれてきたのかということについて非常に的確で簡潔な解説を加えている。たとえば、イラクへの自衛隊派遣の法的根拠となったイラク特措法について解説した第2章第6節などは出色の出来である。「オーソドックスなのに、退屈しない」テキストである本書は、学生、研究者、さらには実務家にとっても、必携の一冊と言えよう。
本書は教科書と銘うって書かれているが、教科書として安全保障についてこれほど深く、そして分かり易く書かれているものは皆無ではないかと思う。資料についても一次資料を使用しており、非常に信頼がおける。 内容も充実しており、過去・現在の防衛政策と今後の防衛政策の在り方や、安全保障とはどう確保していかねばならないのかを考えさせられる。防衛政策の問題点なども、個々の読者が独自の視点から見出す事が出来るのではないかと思う。 また、目次を見て頂ければ分かる通り、知りたい事がすぐ調べられるような丁寧な構成(辞書的と言ったら褒め過ぎか)になっている所も魅力的だ。
基本的な防衛政策や自衛隊が行動する際の法的な枠組みなど初歩的な内容から、統合運用の方向性や有事法制などの最新の政策、さらには、普通では触れられない情報保全の問題や孫子・クラウゼビッツなどの戦略論など、相当幅広く、かつ網羅的な内容となっており、安保・防衛を学ぶ者にとって欠かせないと感じさせる、「教科書」という名にふさわしい、買ってみて「お得」と感じられる書だと思った。安保・防衛を知りたい者、学ぶ者は絶対に買って一読すべきだと思う。
現在、日本で安全保障について書かれた本は少ないと言ってよい。それはなぜかと考えたとき、安全保障について日本国内において戦後、議論することは憚られてきたように思う。著者は、「日本の大学には安全保障講座がない」と述べているが、全くその通りである。一方、海外においては大学で安全保障講座は行われており、日本の安全保障についての認識度や議論は遅れていると言わざるを得ない。 そのような状況の中、本書は現在の日本における安全保障についての諸問題や課題についてコンパクトにまとめられた内容となっている。防衛についての初心者にも分かりやすく防衛庁・自衛隊の発足について書かれており、その後の防衛政策に関する内容や防衛の法的枠組みについてなど体系的に学ぶことができる。また、情報RMA「軍事における革命」については、将来、自衛隊がどのような方向に進んでいくかといったことも盛り込まれているのは興味深い。また、第5章においては「軍事古典としての孫子と戦争論」という論文があり、戦争とは何か、戦略とは何かということについて論じられているのも、読者に対して今戦略」を学ぶ指針として一石を投じている。