良い / 口コミ件数 : 2件
価格 : 1,890 円
とても体系的で分かりやすい本です。 しかし、この手の本で索引がないのはいかがなものでしょうか。専門用語や略語が多用されていますので、索引がないと、いちいちその意味を遡って探さないといけなくなります。 良い本であるだけに、残念です。
MDの戦略について対市場をいかに設定するか、の観点で述べた『マーチャンダイジングの知識』を著した田島先生の編著による小売経営のISM特集版。章ごとにバラツキがあるが、第7章「カテゴリー・マネジメントの概念とISMの位置づけ」は本文、参考文献、図表のバランスが良い。書名が悪い。 インストアというくらいだから、MD目標を達成するために、小売店頭で実践できる活動のプランを立てなければならない。何をどういう方法でどうするかということをなぜ今更考えるのかということを、高次に立ち束ねて考えることは大切だ。今と同じ売上を、より少ない原価と費用で達成できるか、あるいは、今と同じ投資で、どうやって売上を増やすのか(pp.51-52)という効率と効果を知ると、今更としては自らの店頭活動がどちらに働くのかを評価できるようになる。 誰もが、顧客志向ということを口にするが、小売業は日々顧客と接しているのになぜそのようなことを言うのか(p.90)。あるいはまた、顧客の視座で商品を括るといっても、代替性で括るのか、補完性で括るのか、管理可能性で括るのかが抜け落ちていないか(pp.191-192)。 試行錯誤の結果は、一連の作業の中での位置づけと手順化をすることで経験効果が生まれる(p.196)。アイデアや意見はうやむやにされやすい。次回はがんばりましょう(p.200)という前に、有意な指標で課題を可視化すればACTに回せる。 MDサイクルの経験は、継続的なプロセスであり、一回の取り組みでは「目の覚めるような効果」(p.208)は出ないし、経験は積めない。分かるということは、意味の記憶と手順の記憶を積み上げることから始まると、山鳥重『「わかる」とはどういうことか−認識の脳科学』でも述べている。 目次、章節項まで詳しい。索引なし。参考文献、第5,7,8章はあり。ひもなし。