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Amazon.comの初期の丁寧なドキュメンタリー |
このレビューを読んでいる全ての人が知っているはずのAmazon.comの初期を描いたドキュメンタリー。会社や創業者ベゾスについて得られる情報をなんでもかんでもつぎ込んだという感じになっていて、とにかく情報量がすごい。読書慣れしている人でも読むのに結構時間がかかるのではなかろうか。色々書いてある中でも、アメリカの出版業界や本の小売業界の力関係と本という商品の特性とインターネットの特性の三つ全てを誰よりも早く的確に把握したベゾスの凄さ、極端なまでにキャッシュフローを重視した経営戦略(赤字垂れ流しでも潤沢なキャッシュがあるので急成長重視)、急成長に沿って素早く個別の会社運営戦略を変化させていった様は読んでいてものすごく勉強になる。素晴らしいケーススタディになっている。
素晴らしい内容も書いてある一方で、文章(たぶん翻訳も)が下手で短い段落が時系列以外のつながりなしで出てきて非常に読みにくかったり、本書の価値を損なう類のものではないがIT関係の記述が間違いだらけだったり、ワンクリック特許のような負の部分の扱いが妙に小さかったり、「創業者ベゾスは魅力的」「社員の○○は優秀」と書くだけで具体的に描写されていなかったりと、ダメな部分も多い。最初ページをざっとめくってみて、「著者でも訳者でもない山形浩生が何で解説なんか書いてるんだ?」と思ったが、読んだ後で納得。解説がダメな部分(ワンクリック特許とか読みにくさとか)や不親切な部分(株価評価とか)を補足してくれている。
しかし、顧客の満足重視という態度は本を売買するという最も重要な部分では感じるが、レビューを書くときや説明文を読むときには感じないなぁ。これは日米の違いなんだろうか?それとも創業時と現在の違いなんだろうか? |
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