とても良い / 口コミ件数 : 2件
価格 : 2,520 円
Linuxカーネルの動作や仕組みの概要を知るには良い本です。雑誌(日経Linux誌)の連載をまとめたものだからか、若干説明が足りない部分もありますが、比較的新しい情報をまとめてあって読みやすいと思います。この手の本にしては値段が安めなのもうれしいところです。 ただあくまでも概要や仕組みを知るためのもので、システムコール解説やソース解説などはありません。それを期待すると期待外れかもしれません。
カーネルそのものについての説明本ですが、構成に残念なところを感じました。 カーネルコンパイルについては書いてあるとおりできるし、プロセス管理、メモリー管理については詳しく解説されています。が、息切れしたのか記事の一部や他が通り一遍です。 どうも著者により力の差が大きいようで、せっかく詳しい説明がすすんでいても途中から粒度が荒い説明になり、知ってないと意味不明になるところもいくつかありました。 カーネルは周囲のプログラムへどういうサービスをしているか見ていったほうが、理解がすすむのではないでしょうか。ある意味、APIの塊みたいなもんですから。 現実には、モジュールをロードしたり取り外したりすることのほうが多いように思うし、udevでデバイスとデバイスドライバーの関係が決まっていく過程など、カーネルの動きそのものより、カーネルと周辺モジュールの関係について全体像が見えると、よりカーネルの役割がわかってくるのではないかと思いました。 デバイスドライバーのプログラムについて解説がありますが、まったくIOのかからないデバイスドライバーではカーネルとの関係についてはいまひとつ、わかりずらかったです。 glibについてもほとんどふれられていません。 とはいえディストリビューションを超えて、カーネルコンパイルから始まって腰をすえてじっくり読むに値するムックであることは間違いありません。