とても良い / 口コミ件数 : 12件
価格 : 1,682 円
30代後半の私は幼い時、テレビで小野田さんの日本帰還のニュースを見た。 その時、父は「すごい人だ・・。30年ジャングルにいたって背筋がビシッとしている。・・。」とつぶやき、心に衝撃が走った。私はその頃から小野田さんに関する事はいつもチェックし、「小野田寛朗ファン」である。 この書はまさに一介のサラリーマンで家庭持ちの私の「生きるバイブル」です。 成果主義だ、格差社会だと将来に漠然と不安を感じている方は是非読んで心に栄養をつけて欲しい。
戦争の大きなうねりに二十代からの三十年を捧げ、常に死と向かい合わせに極限状態を生きた男の記録。任務解除命令が届かない中「お国のため」を信じて活動を続けてきた。帰国後、一部では「軍国主義」などと言われたというが、この人が真摯に誠実に行動を続けてきたことに疑いの余地はない。それは目の前で仲間に死なれ、死に水もとってやれなかったという無念さに支えられている。ジャングルの自然を相手に生き抜く様子を知るだけでも興味深い。添えられた数々の写真、特につぎはぎだらけで改造された服には感慨深いものがある。著者の言葉を引用する。戦前、人々は「命を惜しむな」と教えられ、死を覚悟して生きた。戦後、日本人は「命を惜しまなければいけない」時代になった。何か命がけでやることを否定してしまった。覚悟をしないで生きられる時代は、いい時代である。だが死を意識しないことで、「生きる」ことをおろそかにしてしまってはいないだろうか。
あっという間に読み終えてしまいました。涙が止まらなくなってしまった部分。思わず腹を 抱えて笑ってしまう部分等々非常に興味深い良書に出会えました。 読み進めていくうちに、30年の戦いの中でほとんど私心を出さずあくまで公の心を前面に 出して戦ってきたことに深い感銘を受けました。部下と衝突しても、私心を抑え、あくまでも 帝国陸軍将校として最終的に部下を諭し、国の為、友軍の為に任務遂行に邁進していく。まさ にかつて存在した侍のように・・・。 この本をぜひ、最近とかく「うざい!」「キモい」が口癖になりとかく無気力になりがちな 青少年たち、権利ばかりを主張し、その裏に履行すべき義務を果たさずにいる大人たちに読ん でもらいたい。そして氏のエネルギーを体感して頂きたいと思います。
小野田さんは、さきの大東亜戦争を果敢にたたかわれた、まごうなき一勇士であられます。その勇士によって著述されたのが本書です。ここには、喜怒哀楽とともに生と死を凄絶にみつめながらも、そしてそれを生き抜いた者の冷徹な視線があります。私は、生きるとは何か、そして死とは?という命題を、この生命の歓喜なきただれた平和にほうけた日本において、改めて思念させられました。と同時に怒りもまた奔騰してきたのでした。戦後の小野田さんを手をふってむかえたはずのわれらの同胞が、寸時をおかずして、彼を戦争賛美者、軍事国家日本の亡霊などというレッテルをはってブラジルへと追いやったことです。これは、1945年8月15日を境目にして、特攻隊員をはじめとする軍人、そして英霊らに悉く背をむけた、かの醜き日本人そのものの冷たい姿が、またここにもあったのでした。戦後は、いまなお“終わって”はいないのです。しかしながら、著者がすごいのは、そのような仕打ちをうけたにもかかわらず、その後、愛する祖国日本を退廃の亡国より救うべく、様々な活動とともに、日本とブラジルを往復しながら行ってきたことです。なんという大きな器と高らかな人格なのでしょうか。私はその読後、小野田さんとともに、美しい国日本を再生していくことを決心したのでした。
小生の親族に中野学校出身者がいる。 とうに他界したが、彼から伝承された「ことば」は現在も なお小生の胸中に生きている。 戦争は無情だ、でも国を守るために動かねばならない。必ず生きて帰る。 自分を偽らず、正直に生きる。なかなか実行できないものだ。 彼が小生に言った緊張と極限状態の再来と「ことば」はまさに、 小野田さんの本から体感できた。感謝している。