とても良い / 口コミ件数 : 3件
価格 : 3,045 円
筆者は現在もメコン河開発をめぐる援助や開発の動きに対して様々な政策提言を続けるNGOの事務局長であり、国益や企業利益にとらわれない観点から住民の利益にたって具体的事例を分析している。特に流域のダム開発をめぐる動きが詳しく取り上げられているが、様々な具体的な事例や援助機関の動きについての資料の充実もさることながら、筆者の「開発」に対する考えなどもコメントされており、NGO活動やこの地域の開発に興味を持つものにとっては大変参考になる。日本も様々な形で関わっているこの地域の開発は、今後も一層注目を集めるだろうし、一読に値する。
何が問題か、どこを見ればよいのか、誰の立場に立つのか、自分は何をすべきか・・・。筆者の鋭い視点と、それを冷静沈着に追っていく分析力には目を見張るものがある。まさに熱いハートと冷静な頭を兼ね備えた作品と言えるだろう。この本自体はメコン河のダム建設を舞台につづられているが、この作品中を流れる筆者の考え方や物の見方は何もこの問題に限られたことではない。この作品を読んだ後、開発問題はもちろんのこと、様々なものに対する見方が変わることは間違いないだろう。どの分野に関わる人であれ、必読をお勧めしたい一冊である。
非常におすすめな本。中立のスタンスであるべき開発の姿を提示している ラオスが内戦で混乱していたため十分な調査もしないうちに開発をしてしまい・・・ 反政府勢力支配下の住民が行方不明になったとかあったなあ 自国民をひどい目に遭わせる相手先政府がDQNってのは当然なんだが・・・ 援助する側が知らなかったでは済まされない面もあるわけで・・・ 翻って考えてみると日本の場合、高度な水の自治があったから巨大ダム開発でも補償とかを勝ち取れた 荘川桜とか蜂の巣城の結末なんか見てると当事者の資質如何なんだろう、などと 国内のダムでも間抜けな話は結構あるようだがな。川は怖いよ(いろんな意味で) メコン川開発では住民が開発に内部化されなかったことを問題としているが 国内の巨大ダムは戦後の経済発展という形で住民にも返ってきたんだろうな