とても良い / 口コミ件数 : 3件
価格 : 1,470 円
本書は松尾芭蕉と一緒に旅した弟子の河合曾良が、出発地点の江戸を出て東北を巡り、最終地点の大垣に着くまでの『奥の細道』の旅を二人の会話によって回想していく形で進行していきます。 土地ごとにそこで読んだ句とその訳、二人の会話によるそこでの出来事やその時の心境を回想するという編成なのですが、現代では使われない表現や、難しい表現には解説が入りますし、句の訳に関しても句に続いて簡単な訳があって、最後にきっちりした訳がついてるのですごく親切です。 自分もそうだったんですが古典文学というと堅苦しいという先入観があったんですが、現代表現や、親父ギャグ満載の二人の会話はマンガを読んでいるようでとっつきやすく、読みやすくなってます。しかもただ力を抜いているだけでなくしっかりと歴史的背景、その時に見た景観などが盛り込まれてるので読む人が自然とイメージができるようにもなってます。 短い5・7・5の中に表現される風景や想い・・・俳句っておもしろい!
『奥の細道』は、古くから歌に詠まれた名所(歌枕)を辿る旅なので、背景となる和歌の知識が必要ですが、そういったことも含めてわかりやすく解説されています。 しかも、芭蕉と曾良が旅を回想しながら対話するというスタイルをとり、ときにはギャグも交えていて、漫才でも聞いているように、楽しみながら読み進められます。 本当に「面白いほどわかる」というタイトルにふさわしい本です。
「旅に病んで 夢は枯野をかけめぐる」旅に出て心に映る世と人生を「軽み」に昇華させようとした俳聖芭蕉。「奥の細道」は朗読メニューとして薦められたので、いつかは読みたいと思っていたのですが、古文に不慣れなため敬遠していました。それが、あの「古文の土屋」氏が解説してわかりやすく出してくれたということで、ドキドキしながら読み進めました。結果は期待どおり○。単なる解説文ではなく、芭蕉と弟子・曽良との会話のやりとりという形式をとることで、芭蕉が現したかったことや句のできた背景を臨場感ゆたかに味わうことができました。芭蕉の心象に浮かぶ「東北大陸」のイメージにどっぷり浸れます。古文の訳注本にありがちな味気なさを感じさせません。
古文は苦手だけど、芭蕉のみちのくワールドを味わいたいという方にはおすすめです。