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遊んで育てた、トレンドを作り出す「目」と冷徹な「論理」 |
「モノ」があふれる時代。しかし何かモノ足りない。「LEON」は誰も手を付けなかった「モノ語り」を富裕層のターゲットに対して行い、「新しいオヤジ像」を「ちょいモテ」と一言で表現する、斬新なストーリーづくりで成功した。本書では、「伝説の編集長」岸田氏が、その戦略を惜しげなく公開している。 歳の割に、しかも少年期から「遊んでいた」岸田氏は、冷徹にファッショントレンドを見ていた。『ポパイ』世代がもう読者ターゲットのメインに進出しつつある、「消費は美徳」の世代へ向けた「モノ語り」とはなにか――彼の真骨頂は、コンセプトの練り上げ、目的に対して厳しいスタッフ選び、そして働かせ方、 何より磨き上げた「自分の見立て」を信じ、伝える言葉選びの厳しさ。そして、その目的は、雑誌という、失敗すれば致命的になりかねない大きな器を成功に導くという徹底したプロフェッショナリズムにあった。 しかし岸田氏は、お客にはそれらの努力をおくびにも見せず、何を求めているかを一瞬で見抜き、 その耳元で「ちょいモテ」「ちょい不良(ワル)」「ちょいムチ」などと、囁いているのである。ある種老練なホテルマンのような、このホスピタリティと戦略性。それが、「LEON」成功の秘訣なのであろう。 |
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