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相棒シリーズ 鑑識・米沢の事件簿 ̄幻の女房 ̄ (宝島社文庫―「相棒」シリーズ)

相棒シリーズ 鑑識・米沢の事件簿 ̄幻の女房 ̄  (宝島社文庫―「相棒」シリーズ)

良い / 口コミ件数 : 21


価格 : 480 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:21 1 2 3 4 5 次ページ
1.  とても良い 電気屋さん 書き込み日: 2008年04月17日

コイツは当たり。ファンなら迷わずGo!そーでなくてもGo!

 まもなく劇場版も封切られる人気TVドラマ「相棒」のスピンオフ作品。劇場版予告編といってもいいプロローグからはじまりそれと時間軸を一つにする本作の主役は誰あろう、脇役陣で最もユニークで異彩を放っている鑑識課員米沢守である。
 本編のノベライズは正直いまいちのデキで、元シナリオのデキが秀逸だからこそかろうじて楽しめる程度のモノでしかないんだけど、本作は間違いなく手放しでオモシロいと言える。
 違いの第一はなんと言っても米沢はじめ各キャラクターへの理解と愛情だ。
 例えばこんなシーンがある。
「上野に、すごい回転寿司の店があるんです。食べてから行きましょうよ」
 そう問われた米沢はいったいなんと答えたか?
「すごい回転寿司の店? それはもしかして、通常の倍のスピードで皿が回っていたりするとか?」

 ウンウン。もーね、思いっきりウンウン。
 そのほかトリオ・ザ・捜一やたまきに美和子、といったおなじみの面々もしっかり顔出ししてくれる。そして全く違和感がない。やっぱしおもっくそウンウン。
 そして主役コンビはエピローグになってようやく顔出し。そう、真打は最後ってワケ。わかってるゥ。
 テンポがよく、実際以上に饒舌に感じさせる文体も軽妙でいい。
 ストーリーの組み立てもよくできており、風変わりな鑑識課員がふとしたことから事件に深くかかわり、その技能を駆使して意外な真相に迫ってゆく筋がしっかりと語られている。話の流れを作るきっかけのエピソードなんかもとても巧みだ。そしてここが肝心なんだが、顔出ししてくるレギュラーキャラ達は事件解決の本筋にはかかわってこない。事件を追うのはあくまで米沢と本作のオリジナルキャラであるもう一人の刑事の二人なのですよ。つまり、これは米沢と米沢の「相棒」の物語としてきちんと出来上がってるんですナ。
 かなりの「相棒」ファンである自分にはもはや判定しがたいが、これなら全く「相棒」世界を知らない人にも十分オススメできるLvだと感じられる。
 230ページというコンパクトな分量といい、ちょっと電車で出かける際とかのお供にはうってつけの読み物に仕上がってると思うね。オススメ。



2.  とても良い gaeadom2さん 書き込み日: 2008年04月19日

踊るシリーズに引き続くスピンオフ作品

 「相棒-劇場版-」から派生したスピンオフ作品
 「踊る大捜査線」のように遂に「相棒」にもスピンオフ作品が登場!
 今回は相棒の人気脇キャラ、鑑識の米沢が活躍します。
 しかし米沢の逃げた女房の設定が、役者の六角(米沢役)の現実の話が素になっていたとは・・・
 今回は小説ですが、このままドラマ化してもおかしくないストーリーです。
 この次はやはりもう一人の人気脇キャラ組織犯罪対策5課の角田課長でやってほしいですね。



3.  とても良い 辰巳さん 書き込み日: 2008年05月05日

「相棒」にはまった人も、そうでない人も…

私は「相棒」にずっぽりはまってしまった人間である。
TV放映はシーズン3から観たのだが、DVDが発売されてプレシーズンから観て、
全体の流れが把握できると、DVDは「出ると買う」になってしまった。

そういう私のレビューだから、ややかたよっていることをご承知いただきたい。

「相棒」の面白さは右京と薫のコンビの絶妙さとストーリーの面白さだけでなく、
脇役の素晴らしさだと思っている。
トリオ・ザ・捜一にしても、「暇か?」の角田課長にしても、小野田にしても、
すべてキャラが立っている。
中でも、最初は「邪魔しないで下さい」などと右京たちに言っていた鑑識の米沢が、
回を追うごとに特命係にはなくなてはならない存在になっていくプロセスは
たまに米沢が登場しないと「どうしたんだろう」と思わせるほどだ。
もはや脇役の域を超えている。

それでも、米沢(六角精児)がただの大根役者なら、ここまで面白くはならなかったと思う。
実にうまい! 味がある!

いつの回だったか忘れたが、右京が米沢に何かの鑑識を依頼する。
当然非公式である。
「そんなことをすると上から叱られませんかねえ」
「ええ、当然、叱られるでしょうねえ」
「ということは、ばれなければいい、と」
……とにやりと笑う米沢。同じくにやりと笑う右京。

この間合いが絶妙!

この本は、映画化された「相棒」のサイドストーリーとして書かれる。映画のノベライズではない。
だが、これまで謎だった部分も明らかにされるだけでなく、
思い切り米沢のキャラが反映されていて、私は笑いを噛み殺すのに必死だった。
いきなり米沢の「別れた女房」が出てきて、なぜかハードボイルドになって……たまらないぐらい面白い。

映画を観てからでもいいし、観る前でもいい。
読んでソンはない本だ。また、テレビシリーズもぐっと面白くなる。
私は手持ちのDVDを最初から観かえそうと思っているほどである。



4.  とても良い さーYさん 書き込み日: 2008年04月29日

読んでから映画へ!

他の方のレビューを呼んで、手を出してみましたが・・・いやあ、面白かった。

相棒の魅力は多々あれど、その中の一つに“個性&魅力あふれる脇役陣”がある。
これはもう相棒好きの人には、いまさら言われなくてもわかっていることですよね。

しかしこの小説を読むと、その魅力に深みが出ます。米沢さんのみならず。
おそらく、映画では全く触れられない話なのだろうと思いますが、映画を見ながら
「画面に映っていないときには、米沢さんはあんなことをしているんだなあ」と
思いを馳せるのも面白いと思う。今まで無い、スピンオフの出し方ではないかな?
筋も人物描写も言うことなし。

相棒好きなら、読むべし。



5.  とても良い しんのじさん 書き込み日: 2008年05月02日

映像化希望。→まさかの映画化……!→その映画を観て、ちょっとだけ加筆。

スケールアップしつつ、「いつもの感じ」あり、『誘拐』(渡哲也主演の、隠れた傑作)を思わせる展開ありで個人的にはかなり楽しめた『相棒―劇場版―』の劇中とほぼ同時期に起こった出来事という設定で、『相棒』および特命係の捜査には欠かせない登場人物、鑑識の米沢(演・六角清児)を主人公に据え、その活躍を描く、という趣向の一冊。
右京さんと薫もちょっとだけ登場するほか、リ○ビタンDと『相棒―劇場版―』とのタイアップCMで、米沢と共に“ファイト一発!”をぶちかました伊丹(演・川原和久)、そして「ヒマか?」でおなじみの角田課長(演・山西惇)ら、主だった『相棒』ワールドの住人たちが総登場し、笑いと彩りを添えてくれています。
いや、そんなに期待してなかったけど、面白かったなぁー。
読みやすく、短い時間で一気に読める―軽快だけれど、決して軽くはない―のに加え、文の細部にわたるまで十分に吟味された跡がうかがえ、読んでいくこと自体が“快感”となり、好感が持てました。
このまま映像化しちゃっても、まったく問題ないでしょう。
というか、してくださいお願いします(と書いたこの頃は、まさか映画化※されるなんて、夢にも思いませんでしたね……)。

※その映画『鑑識・米沢守の事件簿』ですが、この原作とはあちこちの細部や展開に違いがあり、こだわって作られているので、読んだ上で観ても、観てから読んでも、楽しみをそがれることはないはず。
原作ともども、映画もおすすめです。



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