本・雑誌 書きあぐねている人のための小説入門の口コミを検索

トップ本・雑誌文学理論書きあぐねている人のための小説入門
を 商品名

書きあぐねている人のための小説入門

書きあぐねている人のための小説入門

とても良い / 口コミ件数 : 38


価格 : 1,470 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:38 1 2 3 4 5 6 7 8 次ページ
1.  とても良い もうすぐ年金がもらえるおじさんさん 書き込み日: 2004年08月31日

語り口は平易だが、目線が高い

 小説とは、「社会化されている人間の中にある社会化されていない部分をいかに言語化するかと言うこと」。
「私たちの言葉や美意識、価値観を作っているのは、文学と哲学と自然科学だ。その3つはどれも必要なものだけれど、どれが根本かと言えば、文学だと私は思う。」

この2つのフレーズに代表されるように、著者の小説への想いは高い。しかし技法的なアドバイスも、例えば風景を書くことで書き手は鍛えられるなどと、いろいろある。

 そして最後に、既成の小説の書き方の本や創作講座の講師はテクニックや形式のことばかり教えてしまうが、それを通じて「既成の小説」という最悪の枠を小説家志望者に押し付ける結果になることに気がついていない、その著者や講師のほとんど全員は実作者ではないし実作者であったとしても優れた実作者ではない、と手厳しい。

 書きあぐねている人にも書きあぐねていない人にも参考になる内容である。芥川賞作家の目線の高さを感じた。



2.  とても良い シュフさん 書き込み日: 2004年10月10日

そうかな、書きあぐねている人に最も必要な内容だと感じたけど

保坂さんの本が好きでも、嫌いでも、
ストーリーテラーであっても、逆でも。
いずれにしても、本当に書くことに真摯に向き合っている人には
とても心に響く内容であったように感じました。
いわゆる「ハウツー本」ではないので、今まで日記しか書いてない人が
いきなり小説を書くために読む本ではないように思いました。
それならもっと別にいい本があると思います。

でも、言葉にできない何かを言葉にするために戦っているような人には
最適な本かもしれないと思いました。
保坂さんは自らの文学に対する哲学を述べたいのではなく、単に、自分が
創作活動するうえで躓いてきた事柄について、アドバイスをしたかっただけ、のように素直に受け取れました。
いい本だと感じました。



3.  とても良い あぜさん 書き込み日: 2005年03月31日

書く、存在させる、自分が存在してる

なんだかすごく、真剣に読みました。
初回読んだときも線引っ張って読んだけれど、
今回も、線をさらに重ね、ページを折り、メモを取り、
すっごく真剣に読みました。

小説を書きたいと一度も思ったことはありません。
今だにただのひとつも、小説など書いたことはありません。
でもそこに、小説を通して「世界の構成の仕方」が書かれていたので、
しかもひたすら真剣に、真摯に書かれていたので、
ぼくも真剣に読んでしまったのです。
ぼくには「世界の構成の仕方」がわからなくて、
本当に、いつもいつも、苦しい思いをしています。

とても濃い本でした。
こんなに、一冊の本の色んな箇所を
引きずり込まれるように、真剣に対話しながら読んでしまうことはまれです。
重みのある弾を、ぼくに何発も撃ち込んできます。
ずし、ずし、ずし、ずし、ずしっときます。ずずずって。

ま、好きな人はとことん好きで、
無縁な人にとっては、とことん無縁な本だと思います。



4.  とても良い 澤山研史さん 書き込み日: 2006年11月05日

入門というには刺激的

この作品は10時間、編集者を前にして作者がしゃべったテープが元になっている。なので「ドライヴ感のようなもの」(作中より)がある。確かにワープロでタイピングしたのとは別のノリがあって、私が普段文芸書、エッセイなどを読む時とは違う感じがした。良きにしろ、悪きにしろ。

この作品から受け取るものが多かった。「そもそもの話、私が書かなくても、すでに小説はあるわけで」「小説もまた確立した技術論、方法論、スタイルを踏襲したら、もうそれは小説ではない」「(感傷的な小説が)ベストセラーになる理由は、『読者が成熟していないからだ』と、まず割り切った方がいい」(いずれも作中より)などと、確かに”書きあぐねている人”には刺激的、いささか過激な発言だ。
教科書通りではない文章の書き方をしてきた作者だが、世評は高い。よく「何々の焼き増し」と叩かれる本があるが、作者が書いた小説は独特であり、時に実験的である。

これを読んで私の中で何かが変わった気がする。私は”書きあぐねて”いた訳ではないのだけれど、文章に触れる人間なら読んでおきたい一冊。



5.  とても良い hironobu_suzukiさん 書き込み日: 2005年12月15日

小説の正体を解き明かすヒント

神田の書店をうろついていて、たまたま手に取ったのが出会いでした。小説入門とはいうけれど、これを読んで書けるわけではありません。これは「小説とはなんぞや」ということを書く側から見た本です。評論家など小説を書かない側、つまり読む側からの「小説とはなんぞや」という本はたくさんあるのですが、小説を書く側から書いた本は、この本の中でも紹介しているけれど高橋源一郎の本ぐらいしか私も知らない。この本を買おうと思ったのは、手に取ったとき、「なぜ、一気読みできる小説はつまらないのか?」の節を読んだからです。まさにポンと膝を打った(って、立ち読みじゃできないけど)瞬間です。そもそも小説を書こうと思ってこの本を読んでも無駄です。私の理解では小説を書く力=感性の力と著者はいっているからです。本一冊読んでどうのこうのなるものではないのですが、一方で本当に小説を書くべき力を持った人がこの本を読めは背中を押してくれるはずです。まさに「書きあぐねている人のための」というタイトルはぴったりの本です。もちろん書かなくても小説というものの正体を解き明かすためのヒントがいっぱい入っています。小説が好き嫌いにかかわらずお薦めですよ。



1 2 3 4 5 6 7 8 次ページ

文学・評論
思想・社会・ノンフィクション
人文・思想
社会・政治
ノンフィクション
歴史・地理
ビジネス・経済・キャリア
投資・金融・会社経営
科学・テクノロジー
医学・薬学
コンピュータ・インターネット
アート・建築・デザイン
実用・スポーツ・ホビー
資格・検定
暮らし・健康・子育て
旅行ガイド
語学・辞事典・年鑑
教育・学参・受験
こども
漫画・アニメ・BL
タレント写真集
ゲーム攻略本
エンターテイメント
新書・文庫
雑誌
楽譜・スコア・音楽書
古書
カレンダー
ポスター