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世界の半分が飢えるのはなぜ?―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実

世界の半分が飢えるのはなぜ?―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実

とても良い / 口コミ件数 : 22


価格 : 1,680 円





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1.  とても良い open-windowさん 書き込み日: 2004年05月09日

飢餓は遠い国の出来事ではない。

 世界には十分な食料があるにもかかわらず、なぜ飢える人々が現実に存在するのか。この本はその問を明快に解き明かします。著者はジュネーブ大学の教授で、飢餓問題の専門家であり、国連などでも活躍中の人物であるようです。

 なぜ飢える人々がいるのか。それは天候や環境といった「天災」ではなく、きわめて「人為的」なものであることがこの本で説明されます。たとえば政治体制、あるいは国際経済、そして力を強めるグローバル金融資本。これらの要因が複雑に絡み合い、収斂する場が世界中を襲う飢餓を引き起こしているのです。このことが多くのエピソードによって語られます。

 著者はこれらの問題を解決することが非常に難しい問題であると縷々述べていきます。しかし大切なのは、もはやこれは南北問題ではない、という最後の指摘です。「北」の国々にもすでに不平等が浸透しようとしている、それはもはや政治によってコントロールできなくなりつつある国際経済のためであり、今我々はこのことを真剣に考えなければならない時期に来ている、というのです。
 息子カリムとの対話という形式で書かれていますが、高校生、大学生にも読み応え十分の本です。ぜひご一読を。



2.  とても良い さん 書き込み日: 2004年02月08日

 国際関係学、貧困問題の入門に最適!

 飢餓問題研究の第一人者である著者が、親子対話方式で語る貧困に関するレポートです。28のテーマにがとてもわかりやすくまとめられており、基本的な必要知識も順を追ってちりばめられているので予備知識がなくても簡単によめると思います。また、内容は必然的に経済のグローバル化の問題や戦争、政治などにも深く関わっていくので、社会科学系(特に国際関係学を志す人は必読!)の学問を始める足がかりにもちょうどよいと思います。
 
 字の大きさや表紙の雰囲気から、低い年齢をターゲットにしているようですが、大学生以上の方にこそ読んでほしい一冊です。



3.  とても良い fukushima_keiさん 書き込み日: 2004年06月13日

「飢え」との闘い・「無関心」との闘い

 今までに読んだどの本よりも、「飢え」の原因について、わかりやすく、しかし驚くほど詳しく解説している、素晴らしい本です。
 マルサスの「人口論」が根本的に間違っているなど、今まで考えたことさえありませんでした。

 「飢え」は、決して「天災」や「運命」などではなく、一握りの人間によって人為的につくられている「人災」であること、また北の豊かな人たちが、南の多くの飢えている人たちに「無関心」であることを、この本は教えてくれます。
 「愛の反対は無関心です。」と言った人がいますが、この本を読むとその言葉が真実であることを実感できます。

 世界から「飢え」を無くしたいと、ほんの少しでも思っている全ての人に関心を持って読んでほしい本です。
 私は、「現代人必読の書」という言葉は好きではありませんが、この本は、間違いなく「現代人必読の書」といえると思います。
 皆さん、ぜひ、関心を持ってください。



4.  とても良い あべまりあさん 書き込み日: 2005年02月09日

すぐにどうしようもないけれど,なんとかしなければならない

 テレビなどで,子どもが殺害されるニュースを見て,憤りを感じ,「あの犯人を絶対に許さない」と思うのは,いとも簡単なことだ。

 しかし,ごくたまに配信される,難民キャンプの飢餓民の映像は,じつはお茶の間向けの上品な映像で,じつはキャンプにたどりつけない人たちの死体の山がそこここに日々築かれていること,生まれて間もなく餓死するあまりにも多くの子どもがいることを知ったとき,誰を「赦せない」と憤ればいいのか。

 神様ではない。それは責任転嫁だ。当該国の軍事政府,あるいは武装した諸部族であり,さらには,食料の供給や価格を左右する,先進国の大企業であり,バックアップする政府であり,飢餓者の救済よりも自国の経済の安定成長を,みずからの生活の豊かさを優先して,大企業や大企業と親密な政府を支持する,主権者たちである。つまり,「自分を赦せない」と言うしかないのだ。
 
 だからといって,すぐに何ができるわけでもない。募金をしたり,少しずつ贅沢を差し控えたり,心に無理がかからない範囲で,少しずつでも変えていくしかない。どうしようもないからと言って,開き直ったり,見ぬふりをしてはならない。どうしようもないまま,せめて事実を見続けて,自分の赦せなさをつかみつづけなくてはいけない。そんな気にさせられた。



5.  とても良い あんじゅなさん 書き込み日: 2007年03月29日

価値のある本

この本は勉強になります。

児童書というのは分かりやすく書いてあるから実は小難しいこと書いてある大人の本よりよく分かってよいです。

”飢餓は人類が作り出している”

皆さんはこの事実をどうお考えになるでしょう。

世界の食料生産能力は世界中の飢餓問題を解決するのに充分な供給力・生産力を持っているそうです。しかしながら、一部の権力者や食糧供給市場の支配者たちが利益のために儲けにならない世界への食料供給をしないそうです。

飢餓は天災でも自然淘汰でもないのです。

どうしますか、みなさんは?


みなさん是非読んで下さい。
そして声をあげたり、話したり、あるいは世界を動かせるほどの人脈や力を持っているなら、何をしますか?

これは人類の解決すべき宇宙から与えられたの課題の一つである。そう思います。



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