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すぐにどうしようもないけれど,なんとかしなければならない |
テレビなどで,子どもが殺害されるニュースを見て,憤りを感じ,「あの犯人を絶対に許さない」と思うのは,いとも簡単なことだ。 しかし,ごくたまに配信される,難民キャンプの飢餓民の映像は,じつはお茶の間向けの上品な映像で,じつはキャンプにたどりつけない人たちの死体の山がそこここに日々築かれていること,生まれて間もなく餓死するあまりにも多くの子どもがいることを知ったとき,誰を「赦せない」と憤ればいいのか。 神様ではない。それは責任転嫁だ。当該国の軍事政府,あるいは武装した諸部族であり,さらには,食料の供給や価格を左右する,先進国の大企業であり,バックアップする政府であり,飢餓者の救済よりも自国の経済の安定成長を,みずからの生活の豊かさを優先して,大企業や大企業と親密な政府を支持する,主権者たちである。つまり,「自分を赦せない」と言うしかないのだ。 だからといって,すぐに何ができるわけでもない。募金をしたり,少しずつ贅沢を差し控えたり,心に無理がかからない範囲で,少しずつでも変えていくしかない。どうしようもないからと言って,開き直ったり,見ぬふりをしてはならない。どうしようもないまま,せめて事実を見続けて,自分の赦せなさをつかみつづけなくてはいけない。そんな気にさせられた。 |
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