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2. 良い |
yukkiebeerさん |
書き込み日: 2004年12月09日 |
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「楽しむこと」と「預けること」との間に線を引く |
まずは本書の後半について。 よく知られたリンカーンとケネディ両大統領の奇妙な一致点(リンカーンが1860年選出、ケネディは1960年選出、後任大統領はいずれもジョンソン、リンカーンはフォード劇場で暗殺、ケネディはフォード車に乗車中に暗殺、という例のあれです)をはじめとして、「偶然というにはあまりにも不思議な一致」について数々の事例をあげています。ヒュー・ウィリアムズという名の船員が海難事故から無事生還した事例が280年間で4例もある話などは、私が30年前に手にした児童向けミステリー百科本にも載っていました。なんだか懐かしい気持ちになりました。 さて順序が逆になりましたが、本書の前半は「こんな不思議なことが起こるなんて神の御業(みわざ)に違いないって騒いでいる皆さん、実は単なる“偶然”でしかないんですよ」という解説論考です。こうした不思議な現象を「シンクロニシティ」とシャレた言葉で呼んでせっかく楽しんでいる多くの人々の出鼻をくじくのが主たる目的といえます。 ケネディとリンカーンの数知れぬ「一致点」の背後に、数知れぬ「不一致点」があり、人は都合よく一致点にのみ目を向けているにすぎないとあります。探してみると、例えばケネディとメキシコ大統領の間に16の一致点を見つけることも可能だとか。 また偶然の一致であっても、それが他の誰でもない自分に起こったりすると人は「宇宙が自分を選んでくれた」(122頁)と思うものだと論じています。平凡な毎日で、神のごとき存在が密かに自分を見守ってくれている、と感じられることのなんと素晴らしきことか。自分の人生がとても特別なものに感じられるはずです。 だから奇妙な一致に人々が魅力を感じるのもムリはありません。大切なのは奇妙な一致を楽しみながらも、そこに人生を預けたりしない健全な精神を持つことなのだろうな、という思いを強くした一冊です。 |
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3. 良い |
冨永哲(sr何でも相談室管理人)さん |
書き込み日: 2004年09月07日 |
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やっぱり事例そのものより解説がおもしろい |
偶然の一致はあくまで偶然の一致で、ほとんどは確率的にあり得る話、という、まったくもって身も蓋もない主張に貫かれた事例紹介。というわけで、著者と同様に「理論がわかる(=ネタバレする)ことと、それを楽しむことは別もの」ということをきちんと理解していないと、ここに並べられた偶然の不思議を楽しむことはできません。「わかっちゃいるけど、不思議と思わずにはいられない」ってのが愛しいのですな。 ただし他のスケプティック系の本全般と同様、事例よりは著者による解説の方がはるかにおもしろいので、後半の事例集はそれなりに興味深いものがあるとはいえ、ややだれる感じってところにはご注意を。 もう少し偶然の確率やら、偶然に神の手を感じちゃったりする人間の認知メカニズムの深堀があるとよかったかも。 |
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