とても良い / 口コミ件数 : 2件
価格 : 1,680 円
難しい言葉をつかわずに、丁寧に書かれた本だと思います。 様々な実生活の経験を通して社会を見るということの「面白さ」「かけがえのなさ」をこの本は伝えてくれるはずです。 「分かりきったこと」しか書かれていないとしても、これだけ分かりやすく書かれた本も少ないですので、是非、他の同じようなテーマの本(フェミニズムやトランスジェンダーやセクシュアリティなど)とも合わせて読んでみてください。損はしません。
やっとこういうことが語られるようになったのだなぁ。男女二元論を乗り越えていくには、こういうアプローチが必要だ。 どちらかといえば、薄い本である。読むのに時間はかからない。その中で、著者は何度も繰り返し、性の多様性を示す。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、インターセックス。これだけでは多様性を示すには足りないことをも示す。 身体の性の面においても、社会的・文化的な意識上の性の面においても、性的な志向の面においても、性は多様だ。多様なものを組み合わせると、タイプ分けが不毛になるほど、多様になる。その多様性を示すことは、男女の二つにわけて語ろうというのが乱暴な手法であることを暴く過程になる。 この本の秀逸なところは、そういった性の多様性を語るときに用いられる言葉について、丁寧に解説を補っているところである。トランスジェンダーについて詳しくない人にもとっつきやすく、最初に手にとる一冊としてお勧めだ。 医療や司法行政の不備についての批判は、耳が痛い人もいるかもしれない。しかし、現に基本的な人権を享受することがしばしば阻害される人たちから目をそらさぬために、この本から世界はもっともっと豊かでありうることを学んでもらいたい。 その学びは、「自分の身体的な性別に違和感がない異性愛者」にとってもまた、性に関わる生きづらさを減じることにきっと繋がるだろう。