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現代法学入門 (有斐閣双書)

現代法学入門 (有斐閣双書)

良い / 口コミ件数 : 8


価格 : 1,260 円





クチコミReview一覧
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口コミ件数:8 1 2 次ページ
1.  とても良い 法学部さん 書き込み日: 2005年07月11日

法学の入門書

代表的な法学のテキストですので、初めて法律を学ぼうとする人が
この本から入っていくのは最適かも。憲法、民法、刑法などを学ん
でいくさいの基本的な重要項目が書かれているので、個人的には、
ああこの本を最初に読んでおいてよかった、と思ってます。

とくに、著者が何度も使う具体的妥当性という言葉は、法律を理解
するためのキーポイントなのではないかと思います。値段もお手頃
だし、買って損することはないでしょう。

難点をいえば、初学者にとっては少々難解であること。たしかに分か
りやすく論理的に書かれてはいるけれど、いきなりこれを読んで理解
するのは一苦労。根気よく読むのが苦手な方は、「法学入門」
末川博(編集)を先に読んでおくのがよいかもしれません。



2.  とても良い とある大学生さん 書き込み日: 2007年12月16日

法学の一冊目におススメです

非常に平易な言葉で簡潔に書かれています。
分量も少ないですし、値段も手ごろですから、
最初の一冊におすすめです。私は法学部生では、
ありませんが、楽しみながらスラスラ読めました。
追記
こういった種の本はあまり読む必要がないといったことは
何度か耳にしましたが、法哲学の古典や概説書を読んでみたところ、
この本で得た知識によって理解が深められた部分もありましたし、
そもそもこの本から得た問題意識が法哲学などの関連書籍を読む
動機になったといっても過言ではありません。
もちろんそれが必ずしもこの本によるしかなかったかと
言われれば疑問もありますが、少なくとも無駄ではなかったと
思っています。特に私のように法学部で教育を受けていない方には
得るものも多いのではないでしょうか。



3.  とても良い 高貴なる野蛮人さん 書き込み日: 2005年04月16日

法とは何か。

この本は、法とは何かをすごくわかりやすく書かれていると思います。
法律の勉強をしている人たち、特に法律学の最難関資格である司法試験の勉強をしている人たちは受験に合格するための勉強だけに陥りがちです。

時々、そもそも法とは何なのか?どうして法が必要なのか?ということを考えることも必要だと思いますし、それこそが一番重要なことだと思います。そして、この本はその答えを端的に示してくれているように思いました。



4.  とても良い s.ペガサスさん 書き込み日: 2007年07月10日

実に奥深い、そして大切な法学入門

私はこの本の第3版を大学生の1年生の頃に読んだような記憶がある。本書を読む気になったのは本格的に法律の専門書や体系書を読む前に「何か法というものを俯瞰して全体像を捉える必要があるな」と直感的に感じるものがあったからかもしれない。

高校生の頃、渡辺洋三 先生の『法とは何か』や『法を学ぶ』、川島武宜 先生の『日本人の法意識』等の岩波新書の啓蒙書を興味深く楽しんで読んでいたので、本書自体、特別難しく感じられるものでなく、1日程度で読みきったように思うが、黄色のマーカーで重要そうな語句をチェックしたり、重要そうな文章を赤線でラインを引いていたりしていたのでそれなりに真剣に読んでいたようである(何が真に重要であるかを確定する事は難しい事である)。

本書は経験豊かな学者である執筆陣が、自分の専門分野に留まらず、幅広く法について言及されており、本書を読んでいて読者(特に初心者)に「法というものは何か」を伝えたいという意識や熱意が感じられて、得るものが多かったと思うし、その後で芦部信喜 先生の『憲法』を読む際に大変役に立った書物でもある。また、アルバイトで貯めたお金を使って通った「いわゆる」司法試験の予備校の授業にすんなりと入ってついていけたのも、独力で専門書を読む際にも苦労しなかったのも、その根底には本書の影響が少なからずあったからであろう。そう考えると、私の直感もそう間違ったものではなかったように思う。

「何が真に重要な事であるか」を取捨選択し、確定する事は実は非常に難しい事であるのに、コンパクトに纏められている所が本書の素晴らしさなのである。

その意味で、法に興味が少しでも感じられるならば、格好の「法学入門書」であると思われるし、この程度の本を最初に読んでおく事は、大学で講義を受ける上でも、試験を受ける上でも、さらには広く法を学問する上でも後々役に立つと思われる、お勧めの良書である。



5.  とても良い dvrmさん 書き込み日: 2008年09月17日

知りたい好奇心を大分満たしてくれた本

 新古本の書店で見かけて、予備知識無しに安さで選んだ1冊だったが、前から抱いていた「法」についての好奇心を大分満たしてくれた。
 内容は「序章」「第一章 法とは何か」「第二章 法の適用」「第三章 法の体系」「第四章 法の発展」というセクションにそれぞれ分かれていて、第一章では法が社会事実・社会生活と深く結びつき、社会の安定性・具体的妥当性を目的として強制力を行使し、権利義務関係を確定させる一連のプロセスを簡潔に、明晰に跡付けてくれる。
 第二章は法の適用、具体的には裁判にまつわる事柄、裁判制度や裁判上の基準になる法源について制定法から条理までの各々の説明、また法の解釈についての議論が纏められている。
 第三章、法の体系では法の分類に触れた後、国家・犯罪・家族生活・財産関係・労働・国際社会、それぞれにどんな法律がどんな考え方の下に整備・運用されているのかが短く書かれている。
 第四章は法の発展として法に関する歴史と法についての思想に少しだけ触れられている。
 
 読み終えてみると全体として、法曹を志す人たち、実際に携わる人々にとっては意識するまでもなくできていて当たり前なのだろうが、全体の記述が高度に明晰で意味をとても理解しやすい。しかも、著者はなるべく実際に読者が経験したりマスメディアで見聞きすることを法学の考え方と関連付けしようとしていて、そこがまたわかりやすい。
 ただ、この著作は本編が222ページなので、必要最小限のことを凝縮して書いている感がある。もっと詳しいこと、相対立する考え方の脈絡や具体的な法の適用の実例などについてはこの分量ではカヴァーしきれないのはしょうがないので、他の書籍を合わせることがよりこの1冊をより有効にするのではないか。
 とはいえ、この本が抽象的過ぎて使えないというのは言い過ぎではないかな、とも思う。法学というのは論理学・神学を出自としているという記述にもあるように、本来的に法学は抽象性を不可避的に含むのだろうし、だからといって別に法学について何ら特別な基礎知識のなかった自分でも十分明晰に理解できる内容だったし、著者が読者に対してとても丁寧に説明を重ねているのは十分感じられた。事実、朝起きてから夜眠るまでに関わり合う人の行動やモノ、環境、情報、どれを取っても何らかの法の効力を媒介していることが、法学のスコープを使うと見えてくる。特別な危機的状況をわざわざ想定するまでもなく、何の変哲もない日々の生活の場面毎で法律が人々の行動を規定していて、穏やかな生活を送ることの出来る安定性はそこから形成・維持されている。そんなことを考えると、制度、システムといわれる仕組みを、また自分たちのいる世界を理解する際には、法に対する理解は欠かせないのではないか、ということも示唆してくれる1冊。
 



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