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フランスでの妊娠、出産、子育てについて、実際フランスで生活している著者の目を通して知ることができとても為になりました。 フランスでは無痛分娩が主流であること、産後母体回復の為の通院費用が公費で負担されること、ピルが入手やすいこと、出産しても仕事を続ける女性がほとんどであること、公園で子どもを遊ばせても日本のように子どもと一緒になって遊ぶお母さんが少ない等々。もちろんここに書かれていることが100%フランスの姿ではないでしょうけれど、フランス人の出産観、育児観、また妊娠に至る恋愛観を日本人の目を通して見ることができとても面白く読むことができました。
本書は、フランス在住で、フランス人との間に二人の子どもをもうけた著者が、自らの体験をもとに、「なぜ、フランスで少子化が食い止められたか」を書いている。よくある「あちらでは」といった感じのパリ礼賛ではなく、冷静にフランスの「出産・子育て事情」を分析している姿勢に好感を持つ。その上で、女性が自分自身をだいじにしながら生きていくことのできる社会でこそ、自らの意思で出産を選び取るようになった経緯が伝わってくる。全体にユーモアにあふれているので、データ満載にもかかわらず「難しい本」という印象はない。日本とフランスの子育て支援策の違いを、「6人の子持ちのリカちゃんパパ」を具体例に分析した部分などは、爆笑モノ。楽しく、しかも希望を持たせてくれる一冊だ。蛇足ながら、「移民と同化」「パート問題」などが本書のテーマでない以上、触れられていないからといって批判するのはお門違いでは? 私はむしろ、この著者がそれらの問題を別の本にしてくれたら、さぞおもしろいだろうから読みたいと思う。また、本書に出てくるのは「韓国人とモロッコ人のカップル」「マリナのママはポルトガル人」「ルースのママはボリヴィア人」「マチューのママはウクライナ人」など、むしろずいぶん移民の人が多い印象を私は受けた。
とてもおもしろかった。日本では一向に少子化対策が進まないなか、なぜフランスでは子どもを持つ女性が増えているのかということを、様々なアンケートや統計、また著者も含め、その身辺のママたちの体験から書かれている。日本とフランスではこんなにも考え方や制度が違うのだと痛感させられた。一番根本的な違いは、日本では子どもを持ったらもうおんなとしての魅力は期待されない雰囲気があるが、フランスは決してそうではないところであろうか。子どもをもつことが、女性が女性らしく生きていくのに大きな足かせにならない社会なのだ。両国を比べた結果、それぞれの善し悪しが書かれているが、結局は女性が子どもを楽しく産み、育てる条件さえ整っていれば、自然と少子化も解消されるんだと感じた。今の日本に足りない点がはっきりと見えてくる一冊であった。
この本は、これから子供を産む女性に是非読んでもらいたい。次にこれからパートナーを得て"避妊"が現実となる女子中高生に、そして少子化に悩む国会議員を始めとする立法・行政の方々にも、女性の本音がわかる本として特にお勧めします。私も数年前に子供を産み、現在子育てに悪戦苦闘していますが、日本の出産・子育ての常識がパリではぜんぜん違うようです。あの時こうだったら良かったのに、今こうなら良いのに、ということが多々あります。著者の体験に基づいた出産・結婚・子育て・避妊・パートナーや社会との関係などが、具体的に、興味深く、けしていやらしくなく書いてあります。また、日本で1.29と危機が叫ばれている合計特殊出産率がパリではなんと1.90(EUで2位)。パリでは出産や子育てが女性の障害にならないようです。「1人の人間として、自由に生きる事が自然ならば、女は子供を産むのではないか」と、著者は語ります。まずは、読んでみてください。
これは、日本人女性がフランスでフランス人パートナーとの子を 産み、育てた過程を、日本とフランスの事情の比較した本です。 日本では、たまひよに多少、海外ではどうなの?という記事が 散見されたり、ネット上に多少ある程度なので、このように まとまって本となっているものは正直参考になりました。 日本とフランスの制度の違いもありますが、まずは価値観の 違いに驚きます。あくまでも夫婦(というかパートナー同士)が 中心であり、子供中心に動いてはいないようです。 また、あまりに日本は、専業主婦に即した出産、子育てに なっているのだなあ、と感じました。 どちらに優劣があるとも思えませんが、こういった価値観で 出産・子育てに臨んでいるという現実は、日本でも参考に していい部分もあるのかなあ、と思いました。