良い / 口コミ件数 : 9件
価格 : 735 円
授業や研修に携わる人には、是非、読んで頂きたい一冊です。 知識を伝えることを唯一の使命と勘違いしている講師に対して、 痛烈な一撃を与えている点が小気味良く、ふりかえる契機になればと祈る気持ちです。 「学び」は楽しく、エキサイティングなものとの著者の主張に至極同感します。 本書は、単に理想論だけでなく、具体的な手法にも言及しており、 その点でも、幅広い読者に役立つものと確信しています。 特に、企業研修の担当者は、第四章「仕事や生活に活かす」を一読され、 学習の変革を試みることを期待しています! 誰もが胸に秘めている、もっと学びたい、もっと成長したい気持ちに応えましょう。 21世紀の寺子屋が生まれるとしたら、師匠必携の図書です。
本書で著者は「教えるプロ」が日本にはいないといっている。本書を読み進めていくとそう実感した。 ではプロの仕事とは?著者は授業のこの部分をこうして広げていけば、どうだろうか?と提案している。なかなか鋭く分析されている。今まで、「教える」ことに関してこれくらい豊富にケースバイケースでの事例を挙げて分析した方がいただろうか? 読んでいただければ分かる、本書は教える引き出しを増やす意味での参考になります。
著者は茨城県生まれ。MIT(都市計画学部)卒(76年)という事実からすると,1953年生まれなのかなぁ。カリフォルニア大学大学院修士課程(都市・地域計画)修了(79年)。89年、国際理解教育センター設立(89年)。現在は「ラーンズケイプ」代表。 プロローグ 私の「教え方」史 第1章 間違った習慣からの脱出 第2章 よりよい「学び」をつくるための5つのポイント 第3章 「学び」のサイクル 第4章 仕事や生活に活かす 第5章 「学び」をサポートするためにすべきこと 従来の「工場モデル」型の「教え方」では,受講者(生徒)は1割しか学べず,それを実行に移す機会も少ない。ワークショップ型にして,受講者全員が参加できる班編成(3〜6人)をつくり,仲間意識を持たせ,体験や情報を振り返り,共有すると効果的,といった内容。「聞いたことは10%,見たことは15%,聞いて見たとき20%,話し合ったとき40%,体験したとき80%,教えたとき90%」という数字は,“教え込む”ことを目的としたとき,非常に示唆的だ。私自身がそうであった。人に教えるためには,強制的に整理・単純化しなければならない。そうすると自分の理解が洗われる。自分の理解の骨格だけが浮き上がる。そういう体験をしている身にとって,「90%」は誰にでも起こりうる効果という印象は否めない。逆に,“「工場モデル」では「10%」”というのは誰にでも起きていることではないだろうか? 「企業研修」においては,割当新人を供出する企業自体に研修結果を実行させる上司の協力がないと無意味だ(研修で習得した事柄を実践できない),という意味では,“新人よ,勉強してこい”的態度では,新人を遊ばせるだけだという本書趣旨に同意したい。会社ぐるみでなければ「新人向け企業研修」も無益だ。こんなこと,上司たちはほとんどわかっていないだろうなぁ。研修から帰ってきて,いろいろ新人から講釈垂れられれば,「ゆとり」ニート世代の新人社員は敬語の使い方も,ましてや敬意もないだろうから,上司の身としては不愉快だろうからなぁ。難しいもんだ・・・。(847字)
本書の第一章だけでもご覧ください。教える気になります。 この言葉が紹介されてます。 老子「聞いたことは、忘れる。 見たことは、覚える。 やったことは、わかる。」 学校教育寄りに書かれていますが、教え方・教わり方が具体的 なので、仕事・職場への応用もできるでしょう。 仕事・職場での"できる人"は以下のプロセスを繰り返します。 ・振り返る ・考える(計画する) ・行動する ・観察する(学ぶ) 特に、本書には「学ぶ」だけでなく、「振り返る」方法も多く 具体的に紹介されているので助かります。 「3つのWhat(what?,so what?,now what?)」や「たとえ話を 作ること」「書き出してみること」を今後試す予定です。
「教える」「学ぶ」ということをめぐってのさまざまなアイデアをコンパクトな形で知ることのできる一冊だ。文体も非常に読みやすく、この本自体が人に知識を伝える方法の実践例になっている。悪しき慣習から脱して、楽しく役立つ「学び」を定着することの必要が繰りかえして説かれている。特に、従来の講習等のあり方を批判した部分は、思い当たる点が多く、説得力がある。 欲を言えば、享受者が意欲を欠く場合に、どのようにすればよいのか、という点への具体的な言及もほしいと思った。理想的な聞き手や生徒ばかりではないという現実のなかで、いかに効果的な教育のあり方をうみだしてゆくか。ただし、書かれているアイデアを応用すれば、そういう点についての参考にも大いになると思う。