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人間にとって法とは何か (PHP新書)

人間にとって法とは何か (PHP新書)

普通 / 口コミ件数 : 11


価格 : 735 円





クチコミReview一覧
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口コミ件数:11 1 2 3 次ページ
1.  とても良い BLACK−HAWKさん 書き込み日: 2006年09月25日

日本人は法が嫌いなようで。

橋爪氏が行った講演を文字に起こした本で、
非常に読みやすかったのですが、第2部には
どことなく小室直樹の宗教原論臭がただよっ
ていました。他の方のレビューに「タイトル
と内容が合っていない」「章同士の脈絡がな
い」というのがありましたが、社会学という
法学とはまた違った視点から法をとらえる斬
新な試みだなと思ったので私自身はそれほ
ど気になりませんでした。筆者が強調したかっ
たのは日本人にしても中国人にしても儒教の
影響を受けた文化圏の人間は法が自分たちが
受ける命令に過ぎないと考えがちで、近代法
の原点である「法があなたをどう守ってくれるか」
とはとらえない傾向にあることが、社会にさまざま
な障害を引き起こしてしまっているということで
「なるほど」と感じました。



2.  とても良い どら平太さん 書き込み日: 2003年10月05日

法律ってなんだい?こんな本を待っていた

 ずうっと法律について、知りたい、分かりたいと思っていた。でも難しい。広すぎる。民法や商法を少しかじっても、いつのまにか忘れてしまっている、様ない。でも、必要だし、勉強しなくちゃいけないと堂々巡り。そこにあらわれたのがこの本。こと難しい法律や法理論のアプローチはとらない。ズバリと法の本質を快刀乱麻のように切り分けて見せてくれる。橋爪の恩師・小室直樹先生の切れ味とはまた違うが、もっとクールで誠実だ。
 例えばこんな設例も面白かった。野球の審判の役割は命令か?審判の命令に従うゲームと、審判のいるゲームは同じ?

★審判は勝手にルールを作れるわけではない(頭にボールをぶつけると1点なんてというめちゃくちゃなルール)。審判には権限はあるけれど、それは、もと!もとのルールをどう適用するか、人によって判断の分かれる曖昧な部分についてだけ必要なだけ。黒白のはっきりしているところでは、審判の役割なんか本当はないんだ。ルールブックにこだわると審判のいるプロ野球の方が、審判のいない草野球より優れているように見えるが、そんなことはない。むしろ草野球のほうがより本質的といえる。等々。
 もとが講義録で読みやすい。一読の価値あり。



3.  良い ymo世代さん 書き込み日: 2003年09月23日

法と社会

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4.  良い blancetnoirさん 書き込み日: 2003年10月09日

歴史的観点からは面白い

著者が社会学者というこもあって、法についての概要を知りたいという方には、お薦めしません。あくまで法律学者ではないということです。
しかし、タイトル通り、法が人間世界の中で、いかに関わり合ってきたのか、法というものが、この世界の中で、どういうものであるのかと言うことを知りたい方には、お薦めします。

この社会学からみた法に関する著書としては、読みやすく、理解しやすい一品だと思います。

これから法律を勉強したい方にも、社会学からみた法を勉強できるという点で、必読の書だと思います。



5.  良い ま2007さん 書き込み日: 2008年05月20日

「法律」というものを広めの視点から眺めた入門的説明書

講演内容を書籍として起こしたものらしい.そのため,とっつきやすさはピカイチ.肩の力を抜いて視野を広げるためや考えるきっかけとしてはものすごくよい。同じ理由からだろうけど乱暴になっている部分もけっこうある.経済とからめないと説明できないはずの部分や公務員まわりは説明のための方便ぐらいのつもりで読んだ方がよい程度の内容だし,キリスト教が現在の社会に与えた影響の説明は教義の影響ばかり説明して戦争の影響をものすごく軽く扱っている.間違いではないけど話題が飛躍している部分もちらほら。

タイトルにもなっている法律まわりは法律関係者を始めとする他の人が書いたものと比べるとかなり広い視野から書かれている.イスラム教にしても日本国憲法にしても著者の説明の中ではあくまでも one of them 以上のものではない.法律や宗教における「ルール決定のメカニズム」や「正当性のよりどころ」の説明は「本当に一般向けの講演の内容か?」と思うほど力の入ったものになっていて、かなーり勉強になった.法律を信者から見た一神教のように扱う態度は微塵もみられないし,検察出身の郷原信郎氏の著作や橋下徹弁護士の発言と同様の問題提起も行なわれている.この問題提起部分とアメリカのロースクールの説明は,日本の法律関係者の一部にとっては我慢ならないものだろう.日本にみられる法治国家としての危うさを正面から指摘しているわけだし,「あんたらダメダメですねえ」と遠回しに書いているようにもとれるから.



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