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大東亜戦争の実相 (PHP文庫)

大東亜戦争の実相 (PHP文庫)

良い / 口コミ件数 : 12


価格 : 650 円





クチコミReview一覧
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1.  とても良い mickey_elephantさん 書き込み日: 2006年03月11日

戦争は昔のこと、にしたいものですね。

大東亜戦争時代、著者瀬島龍三氏は大本営の若手参謀として活躍されていました。私は1968年生まれです。今、アメリカとの関係、アジア各国ことの関係は、すべて前の戦争からひきつづいていくもので、今後もまちがった認識、または認識不足のままではいけないでしょう。世代的に私は、戦争の現実を知りません。また、40前になって、分別ができてくると、なんで、負けるとしか予想できないアメリカとの戦争に突入してしてしまうことになったのか、若い時より興味がでてきました。本の内容にすこし触れますと、まずは開戦当初は太平洋の拠点を軍事的に押さえる。そのタイミングで、ある程度有利な条件がととのえて講和にもっていこう(勝てる、というつもりではけっして開戦してない)というつもりだったそうです。決して、神風まかせで魂だけでつっこんでいったわけでもなく、計画の上での開戦だったそうです。しかし、なぜ負けたのか?忘れてはいけない一冊とおもいますので、ぜひご一読を、と思います。



2.  とても良い ザ・カスタマーさん 書き込み日: 2003年03月12日

日本はなぜ太平洋戦争をせざるをえなかったか

間違った歴史観を教えることの多いなかで、この本は戦争の渦中にあった人物による本であり、ある見方を示唆している。当時の日本の周辺国の状況をみて日本が自衛による策をもったなかで、戦争というトリガーをひいてしまったわけだが、当時の状況は現在とあまりに酷似していると感じた。脅威に対する対処として日本人全体が考えなければならないので、この本はせめて終戦記念日など戦争を風化させないよう折に触れて読むべき本だと思う。



3.  とても良い 陽山さん 書き込み日: 2009年04月27日

とても参考になった

日本は戦後60年以上経った今でも
あの戦争の影を引きずっていると思う。

現在の中国や朝鮮半島との関係は
あの戦争で起きたことを抜きにしては分析できない。

満州事変から大東亜戦争開戦までの流れを
大東亜戦争の当事者のひとりが淡々と語ってくれる。
まさに歴史の生き証人である。

瀬島や当時の指導者を現時点で批判することは容易である。
しかし、今日の日本を考えるうえで役に立つような
批判にはお目にかかったことがない。

左翼反日的な自虐史観でこの時代の歴史を語っても
建設的な議論にはならないし、日本人の本当の姿を
語ることにもならない。
むしろこの本の最後で語る瀬島自身の「回顧よりの教訓」の方が
深い洞察を感じさせる。

私たちの祖先があの時代に何を感じて
何に苦しんだのか、
そして、これからの日本の行く末を考えるうえでも
参考になる本である。



4.  良い ペトロニウスさん 書き込み日: 2004年08月29日

大本営参謀が書いた太平洋戦争・大東亜戦争の回顧

瀬島龍三さんは、戦前後日本エリートを語る上で、興味深い対象です。

戦前のスーパーエリートとして教育を受け、大本営作戦課で大東亜戦争を企画立案し、戦後ジャパンマネーの尖兵、大商社伊藤忠商事の会長に登りつめ、中曽根政権など行政の光と闇に深く関与した人物。山崎豊子の『不毛地帯』壱岐正のモデルとされ、美化された瀬島伝説そして、保坂正康『瀬島龍三−昭和の参謀史』等に代表される、責任を取らない参謀という二面性のある評価。評価が強烈に分かれる。近代日本の制度的問題点や日本的エリートの問題点を凝縮した人物だと思う。辻政信や服部卓四郎よりも長生きし、その生き様が彼の哲学や叩き込まれた日本的エリートの思想を脈々と体現している。

その彼のハーバード大学での講演です。よく整理された教科書という印象を受けました。主張する点は、大きく二つ。一つは、当時の地政学的状況から日本の大陸政策・対米戦争は、受動的なもので自存自衛のものであるという東京裁判への反論。もう一つは、時代に合わなかった統帥権と行政権の並立的な明治憲法下での国家運営能力の欠如です。

主張するところは、よく理解できます。が、しかし日本の国家制度的な欠陥(当時から軍人もエリートもみんな認識していた)を「国民及びエリートたちが、自らの手で修正できなかった」という反省点がない部分は、腑に落ちませんでした。制度だから仕方がありませんでした、は甘いといわざるをえない、と感じるのだが・・・。

日本のエリートには、ウルトラ学校秀才の瀬島や辻のような責任を取らない参謀ばかりで、全ての責任をにとる将軍や元首というトップエリートがいない(今でも見ない)ことがこの国の欠点なのかもしれない・・・と思いました。瀬島さんのような天才的な調整能力を持った参謀を、使いこなせるトップを制度的に作り出すことこそが、日本社会の目標なのでは?と思う今日この頃です。



5.  良い kaz0775さん 書き込み日: 2004年09月20日

大東亜戦争の最後の生き証人

瀬島氏があえて呼称にこだわる「大東亜戦争」に日本が至った経緯を米国の大学の講演としてまとめた太平洋戦争の分析と史観。日本軍の参謀として戦った旧敵国の聴衆に綿密な資料分析に基づいた見解を論理的に、淡々と披露する。眼から鱗の衝撃はないが、平成の今となっては最後の生き証人のその冷静で中立的な論説に耳を傾ける価値はあると思う。



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